一回性だからこそ人生は新鮮。自然と人間は奥深い。県立高校の教師をしながら、種子島や九州を中心に、言葉と暮らし、方言の調査・研究をしてきたが、退職、古希を過ぎて、これまでのこぼれ話や研究の成果、心惹かれた事などをまとめてみた。蛸の美味さと化け力の「蛸の持ち味ふたつ」、地域と場面によって変わる「声のさまざま」など二十篇。題名は、これらの些事を書く加減の難しさから。(著者)
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些事加減
私が本を出すのは3冊目だが、今回は敬愛する花森安治氏の暮しの手帖社で、お願いしたいと考えていた。製作中のやりとりもこちらの意図を損なわないように、また読む人の立場も尊重する配慮が感じられ、誠意をもった対応に満足している。
老舗の出版社としては、費用も良心的で納得できる価格だった。