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単行本のご案内

私の浅草

私の浅草  在庫有り

浅草に生まれ育った著者が、東京下町の人々の人情あふれる暮らしぶりと、子供たちの生活、四季折々の町の表情、そして亡き父母、兄弟の思い出を細やかな筆で綴ったエッセイ74編。

[目次]

あたりみかん
銭湯
初詣で
駄菓子屋騒動
源水のこままわし
亡者おくり
どんどん焼き
浅草の家
男の年令
たかが亭主の浮気
お豆腐の針
おふくろの味
味噌やの平さん
なぞなぞ
小さいお雛さま
飾り窓
被官さまの初午
春のお彼岸
物売り
占い屋さん
浅草娘
浅草尋常小学校
味噌汁
知りたがりや
パン屋のしろちゃん
お花見役者
路地の遊び
本日しょうぶ湯
セルと私
医者ころし
二弦琴と仲見世小町
化粧
三社祭
こんにちさま
衣更
お富士さま
遊芸
長唄のお師匠さん
紅い鼻緒
母の丸髷
タンカバイ
浴衣
ほおずき市
お盆さま
花火
藪入り
猫年の女房
白い蚊帳

父と洋服
泣いちゃいけない
お茶漬けサラサラ
色衿
プラチナの鯉
二百十日
仁王の松つぁん
ヘチマの水
五黄の寅
萬盛庵物語
無花果っ子
宮戸座
花屋敷のあたり
ドブ長さん
お酉さま
極楽トンボ
こぎれやさん
リボンの少女
秋田の女
留さんの恵方
今川焼とお輝ちゃん
子供は風の子
羽子板市の夜
蒲団づくり
役者バカ

あとがき

新装版によせて 森 まゆみ

[著者]

さわむら さだこ
1908年東京・浅草生まれ。府立第一高等女学校(現・都立白鴎高校)から日本女子大学入学。在学中に、新築地劇団に参加、当時の治安維持法違反で逮捕され獄中生活を送る。その後、日活太秦現代劇部に入社、小津安二郎作品をはじめとして100本以上の映画に出演。エッセイストとしても『私の台所』(暮しの手帖社刊、現在は講談社刊)、『貝のうた』(暮しの手帖社刊)、『わたしの献立日記』などの著書がある。1989年に女優を引退。1996年に逝去。

[挿画]

花森安治

本書は、1976年11月に小社より刊行した『私の浅草』の装丁を新しくして、復刊したものです。


暮しの手帖社 今日の編集部