自身の身のまわりをつぶさに見つめ、遠く離れた異国の人の暮らしにもあたたかなまなざしでフォーカスする。荻上チキさんのエッセイに、ヨシタケシンスケさんがイラストストーリーで呼応する。ふたりそれぞれの「めがね」が、読む人に新たなものの見方を示してくれる新しい形のコラム、『暮しの手帖』の人気連載をまとめた書籍の最新刊です。
「身体から本心」(日々のストレスのこと)から、「布団の中で考える」(新型コロナ罹患)など身近な話から、「戦争と憎しみ」「友人に平和を」(ウクライナ取材)など時事的な話題まで読みごたえ充分です。
[目次]
まえがき
耳寄りな話
身体から本心
思い込みにさようなら
生活を味わう
看板効果
もう、しません
自分を実況中継
世界と繫がる
座り心地のいい場所
戦争と憎しみ
戦争と差別
年賀状の思い出
布団の中で考える
友人に平和を
あとがき
[著者]
文
おぎうえ ちき
1981年兵庫県生まれ。評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事。一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」所長。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。同番組で、2015年度ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞、2016年度ラジオ部門大賞を受賞。著書に『未来をつくる権利社会問題を読み解く6つの講義』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『いじめを生む教室子どもを守るために知っておきたいデータと知識』(PHP新書)など。
絵
よしたけ しんすけ
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、『もうぬげない』(ブロンズ新社)で第9回MOE絵本屋さん大賞第1位、2017年ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、『このあとどうしちゃおう』(ブロンズ新社)で第51回新風賞を受賞。著書多数。2児の父。