花森安治生誕100年記念出版 『暮しの手帖』表紙原画全点、書籍装釘原画、カット、手書き文字など約300点を掲載。『暮しの手帖』創刊から30年間の手仕事すべてが時代を超えたデザインです。
[目次]
はじめに 花森安治について
Ⅰ 暮しの手帖 表紙原画
Ⅱ 書籍装釘原画
Ⅲ カット・手書き文字
Ⅳ 新聞広告版下
おわりに 暮しの手帖社社主 大橋鎭子/花森安治 関連年譜 掲載目録
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[花森安治の紹介]
はなもり やすじ
1911年、神戸市生まれ。旧制松江高校を経て、東京帝国大学文学部美学美術史学科に入学。在学中より画家の佐野繁次郎に師事し、広告制作を手伝う。そこでコピーや、手描き文字、挿画、文字の組み方、色彩感覚を学ぶ。卒業後応召し戦地へ。病気除隊後、大政翼賛会の宣伝部に勤める。敗戦後の1948年、大橋鎭子とともに『暮しの手帖』を創刊、初代編集長となる。庶民に寄り添った衣食住の提案を行う傍ら、暮らしを脅かす戦争に反対し、環境問題に際しては、国や企業に対しても臆することなく鋭い批判を投じた。一方、表紙画、レイアウト、本の装釘、広告や服飾デザインなど、幅広い分野で芸術的な才能を発揮。1978年1月14日、心筋梗塞により永眠。享年66歳。ジャーナリズムと芸術的側面を持ち合わせた希代の編集長は、いまも多くの人々に影響を与え続けている。