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歩くからこそ、街はたのしい

2018年02月07日

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歩くからこそ、街はたのしい
(92号「今日の買い物 特別編 ぼくの代官山地図」)

「代官山」と聞くと、みなさんはどこを思い浮かべますか?
私自身は、旧山手通りや八幡通りのイメージしかなく、
代官山を訪れても、いつも駅周辺をぷらっと散策して帰るだけ。
そんなこともあり、岡本さんが「ぼくにとっての代官山は、中目黒から、または渋谷から歩いてくる道も含めて代官山ですよ」と言ったとき、正直なところ、びっくりしました。
「中目黒から歩くと、まるで山に登っているかのように、坂だらけなんですよ」
「渋谷から歩くと、おいしいネパール料理の店もあるし、いい古書店もあってね」
岡本さんの話を聞いていると、代官山がこれまで知っていた街とは違って見えてきて、無性に歩きたくなってきます。
あらためて歩いてみると、なんだかとても気持ちがいい。それはなぜだろうと考えてみると、空が広いからなのですね。高い建物がほとんどないのです。
いつもは8頁でお送りしている「今日の買い物」ですが、今回はページを増やし、代官山という街の成り立ちにもふれるとともに、岡本さんの散歩ルートや立ち寄るお店を記した「ぼくの代官山地図」も掲載しています!
いつものように、おいしい食事処もたくさんご紹介していますので、おなかがすいたら休憩をはさみつつ、代官山散歩をたのしんでいただけたらと思います。(担当:井田)

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新しいメガネで毎日が快適に過ごせるようになりました。

2018年02月06日

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新しいメガネで毎日が快適に過ごせるようになりました。
(92号「メガネのいま」)

近頃、本を読むのがつらい、目が疲れると感じていませんか?
また、遠近両用レンズは年配の人用。視界がゆがんでかけていられない。
そんなふうに思っていませんか?
遠近両用レンズをはじめとした、近くから遠くまで連続的に度数が変化する累進屈折力(るいしんくっせつりょく)レンズは目ざましく進歩しています。スマホ、本、パソコン、テレビ、風景と様々な距離のものを見なければならない現在の生活に、累進屈折力レンズはマッチしています。
この企画では、累進屈折力レンズの特長とメガネを作るとき、かけるときに心がけたいことを紹介しました。
ひとりひとりの暮らしが違うように、その人に合ったメガネも違います。ライフスタイルに合わせて作ったメガネをかけると、疲れにくく快適な毎日が送れるようになります。若い方の疲れ目をサポートするレンズもできています。
私は近眼で、10年以上遠近両用レンズや中近用レンズのメガネをかけてきましたが、老眼が進むにつれて近くが見えにくくなりました。本を長時間読むのがつらくて、普段用と読書用、さらには遠くが見やすい旅行・鑑賞用のメガネ3本を使い分けていました。一番つらさを感じていたのが書店に行った時で、本の分類を示す天井近くの表示と、本の背表紙、本の頁を見るのが1本のメガネではできませんでした。
今回お話を伺った梶田雅義先生にメガネを処方していただき、書店で本を探すのも、車内で新聞を読むのも、スマホを見るのも、編み物も楽にできるようになりました。
梶田先生は「すべてがよく見えるメガネなんてありません」とおっしゃいます。
私のこのメガネも、遠方を見る度数と近方を見る度数の差が今までなく大きいので、かけはじめは四角い紙が台形に見え、階段の傾斜が急に見え、足元がよく見えないので怖く感じました。2週間ほどして慣れてからも、遠くのビルの上の方の看板は読めても、近く建物の看板は読みにくい、向こうから来る人の顔の判別がつきにくいなどの点があります。でも近くを見ることが多いので、毎日がずっと過ごしやすくなりました。
目が疲れて困っているという方にぜひお読みいただき、疲労を和らげる助けになれれば幸いです。(担当:高野)

お家で楽しむ、あつあつデザート

2018年02月05日

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お家で楽しむ、あつあつデザート
(92号「スフレの魔法」)

「スフレ」という言葉を見るだけで、ふわふわと心地よくなって癒されるのは、私だけでしょうか。
カフェやレストランでスフレチーズケーキやスフレパンケーキを見かけると、「ああ、なんて美味しそう……」などと引き寄せられ、ついつい注文してしまいます。
夢のような一瞬のおやつ。
お店で食べるような、あつあつのスフレが自分でも作れたら!!  それはそれは贅沢な時間を過ごせるんだろうなぁ。

本格的なスフレのレシピを教えてくださったのは、お菓子教室を主催されている『ル・カフェ・デュ・ボンボン』の久保田由希さんです。
先生のアトリエで試食した「バニラスフレ」は、トロリとしたクリームとさっくりとしたメレンゲ生地が、なんとも美味で、スプーンが止まりません(多めに作ったスフレを全てたいらげてしまったので、先生もびっくり!)。
さらに、スフレに合うソースとして、ビネガーのふくよかな香りを楽しむフルーツマリネも。季節のフルーツを使って、レストランで食べるような贅沢なデザートが出来上がります。

そしてもう一つ忘れてはいけないのが、もうすぐやってくるバレンタインデー。
クーヴェルチュールチョコレートを使った、香り豊かな大人のチョコスフレはいかがでしょうか。
ぜひ、本誌を片手に、大切な人と“魔法”のひとときをお楽しみください。(担当:山崎)

名久井さんのたのしい切り絵の動画です

2018年02月02日


(92号「おって きって ひらいて びっくり」)

取材時のたのしい風景を動画に収めました。
本誌とあわせておたのしみください。

※関連記事は下記のリンクよりお読みいただけます。

魔法のような切り絵

あんこ好きなら、ぜひ。

2018年02月02日

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あんこ好きなら、ぜひ。
(92号「春はのどけし、和菓子はうれし」)

もう20年ほど前のことでしょうか、某グルメ情報誌の表紙にあった、「和菓子の春だな。」という特集タイトルが目に留まったのは。開くと、どら焼きや大福、色とりどりの上生菓子。エッセイストの檀太郎さんが、「どら焼きには、うすめに淹れたブラックコーヒーが合うんだよね」と語っていました。
そうか、どら焼きにコーヒーね……と、さっそく御徒町の「うさぎや」に買いに走った、思えばあれが、私が和菓子好きになったきっかけでした。
きんつばやお饅頭といった庶民的なお菓子に始まり、ここ数年で、上生菓子も大好物に。週に1度は和菓子屋さんを覗き、ちいさな工芸品のようなお菓子たちを眺めて、ちょっと迷いながら選び出す、そのたのしさ。
いそいそと持ち帰ったら、丁寧にお茶を淹れて、いま一度、美しい姿かたちを眺めて愛でつつ、背すじをのばしていただきます。ああ、おいしいな、しあわせだな……。
そんな話を友人たちにすると、「あんこは好きだけれど、上生菓子って、なんだか縁遠いんだよね」という反応。いわく、日持ちがしないから1、2個しか買えないのだけれど、それではお店に嫌がられるのではないか、という気兼ねがある。いわく、お抹茶と合うのはわかるのだけれど、茶道の心得がないから、点てられそうにない。
うーん、あんこが好きなら、それはあまりにもったいない! では、上生菓子がもっと身近になるような、和菓子のたのしみ方をやわらかく伝える企画ができないかな? と考えたのが、今回の特集です。
まずはじめに、早春から春爛漫までの上生菓子と、それぞれにぴったりの日本茶やコーヒーの組み合わせをご紹介。指南役は、和菓子好きが高じて、レコードプロデューサーから和菓子作家に転身したという金塚晴子さんです。
さらに、どなたでも簡単にお抹茶を点てられる、いわばお抹茶の「レシピ」も教えていただきました。
季節をずいぶん先取りした和菓子を制作してくださったのは、「とらや」の東京工場長である森山一幸さん。かろやかで素敵な器のスタイリングは、高橋みどりさんによるもの。なんとも贅沢な頁ができ上がりました。
まだまだ寒さ厳しいこの頃ですが、ためしに、早春のやさしい色あいの和菓子をひとつ、お好きな器とお茶でお召し上がりください。テーブルの上に、のどかであたたかな春が、たしかに訪れるはずです。(担当:北川)

素直なセンス オブ ワンダーを。

『日高敏隆 ネコの時間』
『日高敏隆 ネコの時間』 日高敏隆 著
平凡社 1400円+税 装釘 重実生哉

 タイトルはこうですが、いわゆる流行りのネコの本ではありません。
 日高敏隆(1930-2009年)は、動物行動学の第一人者。たしかに、ネコが好きで何匹も飼っていたし、ネコに関する著書もあり、この本のなかでも書いています。でも、あくまでこの本は、「自然の不思議」についての純朴な疑問や感動を端に発した考えや気づきを記した随筆集。この本に登場するのは、ネコやイヌをはじめ、チョウ、ホタル、セミなどの昆虫、ほかにもドジョウ、ヘビ、カタクリ、サクラなどの植物まで、とても多彩です。

 本書の「STANDARD BOOKS」というシリーズは、「科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家」の作品を集めた選書だそうです。たしかにこの本も、科学と文学が織りなす魅力的な随筆が編まれた一冊です。

 ちょうどこの本を読んでいた昨年10月、小社の敷地に生えている山椒の木で、葉を食べていた青虫たちが、次々に蛹になっていました。ある日見かけた青虫が、2~3日後には蛹になっていて、越冬して春にはアゲハチョウになる。そのとき蛹の体内では、組織が、まったく別の生き物のように違ったものに、劇的に組み変わるプロセスが行われるのだそうです。羽化したら全く違った美しい姿です。まさに生き物の不思議です。

 春が近づくと、「サクラの蕾も膨らみ始めました」なんて、毎年テレビから聞こえてきます。でも、近所のサクラ並木から低く垂れた枝先を、毎日のように目にして歩いていると、11月、12月の寒空の下で、もう膨らみ始めている花芽を見ることができます。暖かくなったから膨らむのではなく、前年の夏から少しずつ少しずつ、長い時間を計りながら花は準備しているのだそうです。これにも感心します。

 チョウとガの違いは何か、なぜ同じ季節、同じ花に同じ種のチョウが集まるのか、なぜサクラは1年の決まった時季に花をきちんと咲かせるのか。
 そんな、自然に対する驚き、疑問、感心という「センス オブ ワンダー」の気持ちから、不思議を解き明かそうと、調べて思いを巡らせる日高さん。そして読者に、わかりやすい解説をやさしく語りかけてくれる。日高さんは第一人者である科学者ですが、自然に向かう気持ちはとても素直で、文章からロマンチストでもあるように思われます。それが日高さんの「科学と文学を横断する」文章の魅力に表れているのでしょう。

 感受性をはたらかさなければ、サクラの蕾も、チョウの蛹も、不思議を感じずに通り過ぎてしまうかもしれません。でも、素直な気持ちで自然の不思議に目を向けると、いろいろな面白いことが見えてくる。そんな楽しさを教えてくれる一冊です。(宇津木)

風邪のとき、つかれたときにお試しください

2018年02月01日

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風邪のとき、つかれたときにお試しください
(92号「ウィニーさんの体にやさしい台湾ごはん」)

相変わらず旅先として人気の高い「台湾」。人がやさしい、治安がいいなどいろいろと理由はありますが、やっぱり一番の魅力は安くておいしいお料理でしょう。
本誌でも数年前(77号)に一度台湾ごはんの特集を組み、小龍包や台湾風豚バラご飯、タンツーメンなど、家庭で作れる台湾料理をご紹介しました。
今回は、体調をくずしやすいこの季節に食べたい、体にやさしい台湾ごはんをご紹介します。
教えてくださったのは、台湾人料理家の後藤ウィニーさん。結婚を機に来日して30年近く。それまで料理をしてこなかったウィニーさんは、電話で故郷のおかあさんに電話で教えてもらいながら、料理を勉強したそう。
「日本は食材が豊かだから、その良さを生かして、日本人の舌にあう台湾料理を研究してきたの」
そうおっしゃる通り、ウィニーさんのお料理はやさしくて食べやすく、するするっとおなかに入っていく。とてもおいしいのです。
今回教えていただいたのは、台湾の屋台での朝食の定番、白粥や塩豆乳、野菜の雑炊に、きのこたっぷり酸辣湯麺。野菜の水餃子はお肉のかわりに炒り玉子を入れていて、お肉が入ってないなんて信じられないおいしさです。
体がしんどいな、風邪ひきそうだな、と感じたら、ぜひ作っていただきたいごはんばかりです。台湾生まれのやさしい味から、元気をもらいませんか。(担当:小林)

魔法のような切り絵

2018年01月31日

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魔法のような切り絵
(92号「おって きって ひらいて びっくり」)

あれは、7月下旬のことです。
「みんな、ちょっと来てごらん」
編集長に呼ばれて会議室に入ると、そこには装釘家の名久井直子さんがいらっしゃいました。手には、ハサミと一枚の白い紙。
名久井さんは、その紙を四つ折りにすると、チョキチョキとなにかを切り始めたのです。迷いなくスイスイと切り進めるその手元に、みんな、くぎづけです。
「なんだろう。なにができるんだろう」
なぜか小声になりながら、じーっと見つめていると、
「はい、どうぞ」と、切り終えた紙を名久井さんが編集長に渡しました。
その紙をそっと開くと−−−−
「わ〜っ!」「なんで?」「どうして?」
歓声とともに、驚きの声があふれます。
(自分で切ったわけではないのに、みんなの反応に、編集長はなんだか得意げです)
そこには、なんとも愛らしい猫と、そのまわりを囲む草花が現れたのです。
ほんの2〜3分のできごとでしたが、あっという間に名久井さんの切り絵のとりこになってしまいました。
自分でもやってみたい! と、名久井さんが描いてくださった下絵のコピーを自宅へ持ち帰り、さっそく息子の前でチョキチョキチョキ。
そっと開くと、2歳の息子はキョトンとしていましたが、ひと呼吸おいて、
「動物さんだねぇ」とパッと目を輝かせました。
誌面では、名久井さんが小誌のために考えてくださった、たのしい図案をたくさんご紹介しています。
どんなものができあがるかは、切ってみてからのお楽しみ……ということで、
あえて出来上がりは載せていません。
子どもたち、そして、大人の目も輝かせる名久井さんの切り絵を
ぜひぜひ、体験してみていただけたらと思います。(担当:井田)

◎下記より1図案をダウンロードできます。印刷してお使いください。(A4サイズ/PDF)

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「好き」を支える、街のお店 ──奈良〈MARUMARU〉、大阪〈ムツミ商店〉

2018年01月30日

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「好き」を支える、街のお店
──奈良〈MARUMARU〉、大阪〈ムツミ商店〉
(92号「行司千絵さんの愛するお店」)

ちょうど1年前、本誌86号でご紹介した「行司千絵さんの洋服世界」を、覚えていらっしゃるでしょうか。
京都新聞の記者である行司千絵さんは、おしゃれ好きが高じて、ご自身とお母さんに洋服を作り始めました。
それが、ある日、作家のいしいしんじさんの目に留まり、「ぼくにも作って」とお願いされて……。
思いがけず広がっていった豊かな洋服世界と、その流行とは距離を置いた個性的で自由なデザインに、目をうばわれた方もたくさんいらっしゃったことでしょう。

今号では、そんな行司千絵さんが、その創作に大きな力をいただいているという「大切なお店」を紹介してくださいました。
1件目は奈良にある小さな民芸品店。なんと11歳の時から通うお店です。
2件目が大阪にある羅紗屋(らしゃや)さん。羅紗屋ってご存知ですか? テーラーなどに布を卸す専門店です。

私たちはそれぞれに「本が好き」「動物が好き」「写真が好き」、いろいろな「好き!」がありますが、街には、その感性を育て、支え、惜しみなく知識を授けてくれる素敵なお店や素敵な人がたくさんいるのですね。
暖かくなってきた今日このごろ。
「行司千絵さんの愛するお店」を読むと、街に出て、人と少しおしゃべりしてみよう、という気持ちになります。
(担当:長谷川)

これさえあれば!

2018年01月29日

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これさえあれば!
(92号「万能ひき肉ダネであっという間の『いただきます』」)

「ねえ、これ、味見してみて」。
料理家の瀬尾幸子さんのお宅にお邪魔したときのことです。瀬尾さんが、小ぶりの茶碗にほかほかのそぼろご飯を盛って、食べさせてくれました。
「おいしーい。そぼろご飯、大好きです」。私たち編集部員が声を合わせると、いたずらっぽい目をして、瀬尾さんが言いました。
「どうやって作ったか、わかる?」。
えー、小鍋に、ダシとしょう油と砂糖と鶏ひき肉を入れて、混ぜて、火にかけて……。
そんなふうに答えかけた私たちに、瀬尾さんはおどろくべきことを教えてくれました。
なんと、電子レンジで、わずか5分で作れるということ。
おまけに材料は鶏ももひき肉としょう油としょうがだけだということ。
さらには、「おかずの素」として、パパッと何種類もの料理に変身させられるということ!
炒めもの、煮物、麺もの、ご飯ものにもなるなんて……。こんな「おかずの素」が冷蔵庫に作ってあったなら、忙しいときにも、どんなに心強いことでしょう。
もはや、ただのそぼろではない、と考えた私たちは、これを「万能ひき肉ダネ」と名付け、誌面で紹介してくれるように瀬尾さんにリクエスト。かくして、「万能鶏ひき肉ダネ」と「万能豚ひき肉ダネ」から作る、15品が誌面に並びました。
皆さん、ぜひ一度だまされたと思って(?)、この便利でおいしい「万能ひき肉ダネ」を作ってみてください。きっと、皆さんのお宅の、お役立ち度ナンバーワンの常備菜になるはずです。(担当:島崎)

素敵なお部屋にはスワッグあり!?

2018年01月26日

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素敵なお部屋にはスワッグあり!?
(92号「草花の壁かざり」)
雑誌記事の企画は、ある意味、ぼんやりした状態から生まれることがよくあります。
雑談中であったり、別の企画の相談中であったり……。

今回の「草花の壁かざり」も、監修の岡本典子さんと本誌88号「苔と花のテラリウム」の反省会のときの、こんな会話から生まれたものでした。

担当「スワッグとか、植物が飾ってあるお部屋って、どうして素敵なんでしょう?」
岡本さん「植物を飾っているからだけでなくて、部屋が片付いているということもあるでしょうね」
担当「部屋がキレイなのと植物を飾ることと、なにか関係があるのですか?」
岡本さん「ありますよ。ワークショップのときに、うちの生徒さんが『スワッグを飾る場所だけ、掃除してきました』とか『前より掃除をするようになりました』とか、よく言っていますよ」

お部屋が素敵なのは、植物が飾ってあるから、ではなく、飾ろうとする気持ちがお部屋をキレイにさせるということか。
でも、スワッグってむずかしそうだ……。
そこで、できるだけかんたんで、こなれて見えるスワッグ作りのコツを岡本さんに教わりました(実際に、普段、植物に触れることにない男性の私でも失敗することなく作れました!)。
そして、今回は失敗しにくい生花でのスワッグを提案。今の時期は乾燥していて、一年で一番ドライにしやすいのです。

誌面では、岡本さんに飾りたくなる気持ちがムクムクと湧いてくるスワッグのアイデアも提案いただいています。それを麗しさとは似つかわしくない男性3人で撮影に臨みました。そのできは、頁をめくってご確認くださいませ。(担当:矢野)

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煮込む時間は、幸せな時間

2018年01月25日

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煮込む時間は、幸せな時間
(92号「おいしい煮込みがひと皿あれば」)
みなさんは「煮込み料理」にどんなイメージがありますか?
おいしいけれど、たくさんの食材を下ごしらえしたり、ダシやフォンを準備する、作るのが面倒な料理?
たしかにそういうレシピもありますが、今回ご紹介するのは、食材が少なくてダシいらずのシンプルな煮込みです。
教えてくださったのは、素材のおいしさを引き出すのがお上手な、料理家の冷水希三子さん。
1時間ほど火にかけるので時間はかかりますが、発想を変えれば、その間は手間をかけなくても時間が勝手においしくしてくれます。
わたしは試作中、鍋から出る湯気であたたかくなった部屋の中で、余裕を持って副菜を作ったり、のんびりと本を読んだりしながら過ごし、「ああ、料理を作るって幸せだな」としみじみと感じました。
普段はパパッと作ることが多いという方にも、煮込み特有のゆったりとした時間を味わっていただけたら幸いです。
今回は4つの煮込みと、それぞれに合うサイドメニューも教えていただきました。
この組み合わせだからこそ味わえるおいしさがあるので、ぜひ献立で作ってみてください。
とっても洒落て見えるので、おもてなしにもおすすめですよ。(担当:平田)

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暮しの手帖社 今日の編集部