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・フジコ・ヘミングさんがNHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」に登場!

2018年06月21日

6月23日(土)放送予定のNHK Eテレの「SWITCHインタビュー 達人達」(午後10:00~ 11:00)に、最新刊『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』の著者であり、世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんが出演されます。

ご自身で刺繍もされるというフジコさんは、番組での対談相手、ビーズ刺繍デザイナー・田川啓二さんの作品に興味津々。田川さんは、フジコさんのコンサートを鑑賞されます。お互いの美と音楽について語るお二人の話は、仕事に対する信念、伝統工芸、フジコさんの衣装へのこだわりにまで、広く及ぶそうです。

さらに番組では、敗戦直後の1946年の夏、当時14歳だった少女フジコが夢を描き、色鮮やかな表現で綴った貴重な絵日記も登場する予定です。

お二人の貴重な対談を、ぜひご覧ください。

◎NHK Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」(午後10:00~ 11:00)
http://www4.nhk.or.jp/switch-int/

◎6月23日(土)発売『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』

◎上映中 映画『フジコ・ヘミングの時間』(監督:小松莊一良 / 配給:日活)
http://fuzjko-movie.com/

・映画『フジコ・ヘミングの時間』いよいよ公開!

2018年06月15日

『フジコ・ヘミングの時間』
     ドキュメンタリー映画 『フジコ・ヘミングの時間』
     監督:小松莊一良 / 配給:日活
     公式サイト http://fuzjko-movie.com/

 『暮しの手』94号で特集した世界的ピアニスト、フジコ・ヘミングさん初のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』が、明日、6月16日(土)より、東京の「シネスイッチ銀座」ほか全国の映画館で順次公開されます。

 この映画はコンサートツアーで世界を巡るフジコさんに2年間密着し、これまで明かされることのなかった素顔に迫ります。少女時代の絵日記を通して語られる、幼くして別れた父への想い、母の厳しいレッスン、ハーフゆえの差別……。
その後の聴力喪失という困難をも乗り越えて輝く、現在のフジコさんの演奏を、訪ねる先々の美しい景色とともに楽しむことができます。

◎映画に登場する絵日記は、暮しの手帖社から、単行本『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』として一冊の本になり6月23日(土)より発売いたします。
若いアーティスト、少女フジコの色鮮やかな表現力、文章力をご堪能ください。

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・フジコ・ヘミングさんがテレビ朝日『徹子の部屋』に登場!

2018年06月11日

 6月14日(木)放送予定の『徹子の部屋』(テレビ朝日 午後12時00分~)に、
『暮しの手帖』94号の巻頭で特集した世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんが、登場されます。

 フジコさんが少女時代に描いた絵日記を紐解きながら、これまでの人生や、世界を巡る演奏旅行、
猫との暮らしなど、同世代のお二人の話は和やかな雰囲気で進みます。

 番組に登場する絵日記は、暮しの手帖社から、単行本『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』として
一冊の本になり6月23日(土)より発売いたします。
 
 また、6月16日(土)公開の映画『フジコ・ヘミングの時間』(監督:小松莊一良 / 配給:日活) の話や、フジコさんによるピアノ演奏など、
盛りだくさんの内容です。

ぜひ、ご覧ください。

『徹子の部屋』テレビ朝日

◎ドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』 (監督:小松莊一良 / 配給:日活)
公式サイト http://fuzjko-movie.com/

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あの日々を身近に感じる4編です。

2018年06月11日

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あの日々を身近に感じる4編です。
(94号「『戦中・戦後の暮しの記録』掲載作の4編をご紹介します。」)

昨年の3月より、「戦中・戦後の暮しの記録」の原稿募集をはじめました。ふたたび戦争をくり返さないために、残しておきたい、残しておくべき一冊(単行本)を作りたいと考えてのことです。
本号では、応募総数2390編のなかから、掲載決定作とした以下の4編を一部割愛してご紹介しています。

「約束の椰子の実」 投稿者・綿森淑子(73歳)
綿森さんは、3年前に押し入れの整理をしていると、出征していた父からの軍事郵便(絵葉書)を見つけます。1944年5月の消印の絵葉書。宛名には当時生まれたばかりだった綿森さんの名前が――。

「みっちゃん、早よう」 話し手・宮内道子(93歳)、聞き手・宮内元子(36歳)
道子さんが体験した1945年7月26日に起きた松山大空襲での悲劇を、孫の元子さんが聞き書きをしてお寄せくださいました。

「愛犬アドヴィン号」 投稿者・毎田至子(87歳)
我が家は女児ばかりで出征兵士を送ることは出来ないからと、軍用犬を育てて奉公する家族のお話。「アドヴィン」と名付けたシェパードは、みんなに可愛がられて育ち、別れの時がおとずれます――。

「親子丼ひとつ」 投稿者・添岡睦雄(74歳)
子ども4人を、女手一つで育てていた母が仕事中に倒れます。そこへ町に一軒しかない食堂から親子丼がひとつ届きます。戦後の食糧難のなか、玉子は貴重で、一年の内、何回も食べられるものではなかったのですが――。

単行本『戦中・戦後の暮しの記録 君と、これから生まれてくる君へ』は、7月下旬発売予定です。どうぞご期待ください。

(担当:村上)

食べることに、ちょっと疲れたときも

2018年06月08日

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食べることに、ちょっと疲れたときも
(94号「瀬尾新聞」)

あれは3月下旬のこと。私は真夜中の2時半に自宅アパートを出て、寝静まった町をひたひたと歩き、ある方のお宅に向かいました。なんとなく、息をひそめて呼び鈴を押します。ピンポン……。
「はあい」と小さくこたえて顔を出したのは、料理家の瀬尾幸子さん。瀬尾さんと私は、東京・西荻窪で暮らすご近所どうしなのです。私たちは小声で「おはようございます」とあいさつし合い、駅前のロータリーへ。そこでロケバスに乗り込むと、寝ぼけ眼をこすりつつ、三浦半島の金田湾へ向かったのでした。
なぜ、こんな時間に発たねばならなかったかといえば、勘のいい方はおわかりでしょう。そう、朝市です。金田湾の漁港そばで開かれている、小さいながらも活気に満ちた朝市が、このたびの取材のお目当てだったのです。

今号から始まった新連載「瀬尾新聞」は、瀬尾さんがいわば記者となって、好奇心の赴くままに「食まわりのあれこれ」を取材。そこから発想したいろんな料理を、読者のみなさんもつくって味わえるよう、わかりやすいレシピ付きでご紹介します。
今回は、朝市で「狩り」のごとく買い物を楽しみ、とれたてのワカメやエボダイで超シンプル料理をこしらえるほか、インド人のハサンさんと「インドの家庭料理の謎」をテーマに対談し、さらには、40年来の相棒である文化鍋の愛すべき点を解説します。
根底にあるのは、「食べること、楽しんでいますか?」という問いかけです。外食や美食ではなく、もっと身近でささやかな「食」のなかに、瀬尾さんはとっておきの楽しみをいくつも見出せるのです。きらきらとした目を見開き、素直な好奇心を全開にして。
食べること、料理することにちょっと疲れたときにも、開いていただきたい「新聞」です。そしてぜひ、瀬尾さんならではのコツが詰まった塩むすびをお試しください。「ご飯って、おいしいものだなあ」と、しみじみうれしくなりますよ。(担当:北川)

このおいしさを知らないのは、もったいない!

2018年06月07日

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このおいしさを知らないのは、もったいない!
(94号「初夏だけのジャムとコンポート」)

わたしは去年の初夏、毎日果物売り場をのぞいては、
「今日はどんなプラムがあるかな?」と怪しくパトロールをしていました。
というのも、実はこの企画、去年撮影したのです。
旬のこれから季節に、みなさんに楽しんでいただきたい、と、ずっと温めてきました。
実はそれまで、プラムに縁がなかったわたし。
種類によって、味わいの差や旬があることを知りませんでした。
今回小嶋ルミ先生に教えていただいた
プラム(大石早生、ソルダム)やあんず、ネクタリンを使ったジャムやコンポートは、
まず、見た目にも美しく涼やかで、ハッとする色あいに惹かれました。
ひと口いただくと、甘すぎず、果物本来の味わいがします。
旬で安く買えるのに、なんだかとっても贅沢な味。
ムシムシするこれからの時季に食べると、気分もさっぱりしますよ。
「生で食べると、酸っぱすぎる」と思っているあなたにも、おすすめします。
一度作れば、果物売り場をのぞくのが、きっと楽しくなるはずです!(担当:平田)

旅に、ほんの少しの好奇心と勇気を

2018年06月06日

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旅に、ほんの少しの好奇心と勇気を
(94号「今日の買い物 チェンマイへ」)

タイ料理と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
トム・ヤム・クン? パッ・タイ? グリーンカレー?
今号の「今日の買い物 チェンマイへ」で岡本さんがご紹介するのは、ジョー・パッカー、ジャプチャイ、センヤイ・ナームなどなど、初めて聞く料理ばかり。
料理だけでなく、チェンマイにこんなにもすばらしい器や伝統的な織物があること、そして、赤や金、黄色やピンク、オレンジなどなど、美しく鮮やかな色彩が街中にあふれていることを、岡本さんの写真や文章を通して、初めて知りました。
旅は(特に言葉が通じない海外への旅は)、ツアーで決められたルートを巡ったり、リゾートホテルでゆったりと過ごすのもよいものですが、岡本さんの文章にもあるように「街を探索する好奇心と勇気」をほんの少しでも持ち合わせていると、これまでとは全く異なる一面に出合えるものです。
旅先で、自分が想像していた以上のものに出合えたときのような、心が浮き立つような感覚。岡本さんの文章を読み進めていると、それと似た思いがじわじわと湧いてきて、旅に出たくなりました。(担当:井田)

「怒られたっていいほどの空」って?

2018年06月05日

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「怒られたっていいほどの空」って?
(94号「奥村晃作さんが選んだ「空」の短歌」

この空が理由だったら遅刻して怒られたっていいほどの空  小曽納康子

わあ、よいなあ!
空を言い訳に使うって、でかくて、よい。

ベランダに空は落ちててサンダルでわたしは空を歩いておりぬ  甘酢あんかけ

空を歩く!

校庭に走り出したる少年は空に向かいて「よっしゃ」と叫ぶ  山下正弘

いるいる、こういう少年!

……なんて。一回一回感動しています。
いい「空」、いろんな「空」、ちがった「空」が編集部にやってきたのです。
前々号で募集した、お題が「空」の短歌、これに自由題をふくめると、のべ1790首。今号では、出題者の奥村先生さんに選んでいただいた作品たちを一挙紹介しています。
ぎっしりとみんなの「空」が拡がる号。
テレビなどで五・七・五の俳句流行りの昨今ですが、これにたった十四文字が加わると、一気に「私」や「あなた」、「愛」「感情」「笑い」が加わるのが短歌です(百人一首の恋歌を読めば明らかですね)。

「空、空」と母、手を振ってぼくを呼ぶ ぼくはツヨシでソラは犬だが  松田弘子

がら空きの仕事仕事始めの始発バス缶コーヒーを運転手くれ  佐々木延美

「空」は「SKY」とは限らないのです。
短歌=縁遠い、という方も、実はこんなに身近で面白い表現があるんだってことをぜひ知ってください。奥村先生の寸評、対談もお楽しみに。(澤田)

お気に入りの一着を自分で染める

2018年06月04日

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お気に入りの一着を自分で染める
(94号「白シャツを染めよう」)

みなさんは、お気に入りのシャツをお持ちですか? 
襟の形や袖の長さが自分にぴったりで、毎朝つい選んでしまう一着。でも、着続けていくと、いつのまにかくたびれた印象になっている……。
そんなお気に入りの一着を、もっと長く着続けたい! という思いから生まれた企画です。
家庭でも手に入れやすく、扱いやすい自然の素材を使って染め物に挑戦したいという願いを叶えてくれたのが、染色家の小室真以人(まいと)さんです。
自然素材の染め物というと、淡く暗めの仕上がりをイメージしがちですが、小室さんのアトリエには、黄色や黄緑、ピンクなど初夏にぴったりの作品が並んでいました。
初心者でも作業がしやすいように、編集部で試作を繰り返し、工程を確かめました。最初は染料を作る作業もしどろもどろで、とても時間がかかったのですが、一連の流れを理解すると、まぁ簡単! スムーズに完成まで進めることができました。そうやって染め上がったシャツは、生地の素材や織り方によって、様々な表情を見せてくれます。同じ材料を使っても、染め上げる人によって仕上がりの色味はそれぞれ。自然素材の奥深さに魅了された企画です。
時間にゆとりのある休日に、ぜひお手持ちの白シャツを染めてみてください。
(担当:山崎)

頼れる、いいやつ!

2018年06月01日

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頼れる、いいやつ!
(94号「愛しき油揚げ」)

 皆さん、冷蔵庫に必ず常備している食材はありますか?
 文筆家の平松洋子さん、フードスタイリストの高橋みどりさん、料理家の前沢リカさんは、口を揃えて言うことでしょう、「一も二もなく、油揚げ!」と。
 地味ながら、どんな食材ともよく合う頼れる食材「油揚げ」。本特集は、そんな油揚げの魅力を再発見しよう、というものです。
 前半では、前沢さんに、旬の野菜と取り合せた油揚げ料理を教わります。「油揚げとアサリ、春キャベツの煮浸し」「夏野菜と油揚げのだし」「油揚げときゅうりとワカメの辛子酢みそ和え」「きゅうりとレモンの稲荷ずし」「油揚げと新玉ねぎ丼」「ガドガド風サラダ」「油揚げとニラのナムル」。油揚げのコクを生かした、ちょっと目新しい7品です。
 後半には、「油揚げ愛なら負けてはいません」という平松さん、高橋さんの「特別対談」を掲載しています。お二人の油揚げに対する思いは深く、熱く、伺っているこちらがタジタジとなるほど。とっておきの油揚げ料理も2品ずつ伺いました。
 ふだんは「脇役」の食材として控えめにしている(?)油揚げ。この企画を通して、その真価を再確認していただけたらと思います。
(担当:島崎)

・6月下旬発売『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』/映画公開『フジコ・ヘミングの時間』

2018年05月31日

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世界的ピアニスト、フジコ・ヘミングさんが描いた少女時代の幻の絵日記を、暮しの手帖社から書籍『フジコ・ヘミング14歳の夏休み絵日記』として刊行します!

食べもの、配給、家族、ピアノの練習、お裁縫……。終戦翌年の1946年、14歳のフジコさんがていねいに美しく綴った絵日記には、毎日の生活の工夫と家族との思い出があふれていました。

この絵日記は、6月16日公開の映画「フジコ・ヘミングの時間」にも登場します。絵日記を手に思い出を語るフジコさんの優しい表情から、フジコさんの音の原点を垣間見ることができました。

このまたとない機会に、本と映画あわせてご観賞ください!

◎映画『フジコ・ヘミングの時間』 (監督:小松莊一良 / 配給:日活)
世界を巡るフジコさんに密着するドキュメンタリー。幼少時に別れた父への想い、母の厳しいレッスン、留学生活、聴力の喪失など、困難を乗り越え輝き続ける彼女の姿が、生きるヒントを教えてくれます。
恋の話、パリ・NY・ブエノスアイレス・東京・京都……世界各地の美しい自宅、愛する猫や犬たちとの暮らしなど、彼女の今に目が離せません。
6月16日(土)よりシネスイッチ銀座ほか、全国順次ロードショー。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

インド女性が毎朝描く“祈りの粉絵”をご存じですか?

2018年05月31日

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インド女性が毎朝描く“祈りの粉絵”をご存じですか?
(94号「南インドの女性と、祈りのコーラム」)

最近、南インドの定食「ミールス」を食べさせてくれる店が増えてきたように思います。
数種類のカレー、野菜の副菜、そしてバスマティ米を混ぜながらいただきます。
南インドは、米がたくさん穫れるので、主食は米、または米粉を使ったものが多いのだそうです。
「なんだか日本と似ているなぁ」と気になっていた折、
イラストレーターの塩川いづみさんと、写真家の在本彌生さんから
「コーラムをご存じですか?」と尋ねられました。
それは、南インドの家々の玄関前に、米粉で描かれた吉祥模様で、
女性たちが毎朝祈りをこめながら描く習慣なのだそう。
その模様の美しさや、毎朝描いては夜に消える“はかなさ”に惹かれた塩川さんが、
コーラムを描く女性たちを訪ね、自らもコーラムを描きました。
さて、塩川さんはこの旅を通して、何を感じたのでしょう?
わたしは塩川さんの体験記を読み、
日本の女性たちに綿々と受け継がれてきた、すばらしい習慣に想いを馳せました。
たとえば、吉祥模様という点では、以前本誌でもご紹介した「花ふきん」もそうです。
さて、あなたは何を感じるでしょう?
在本さんが撮った、いきいきと美しい南インドの女性たちの写真とともにお楽しみください。(担当:平田)


暮しの手帖社 今日の編集部