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巻きもので、ちょっと冒険してみませんか?

2018年12月17日

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巻きもので、ちょっと冒険してみませんか?
(97号「くるりとひと巻き」)

皆さまはお気に入りのストールやマフラーをお持ちですか?
冬も本番を迎えると、襟元に巻いたり、コートの上から肩にかけたりするこれらの巻きものが、重宝しますね。
シルクやカシミヤ、ウールなど、柔らかい布地や織り糸が重なって生まれるふんわりとした空気感やシルエットは、おしゃれの醍醐味でもあります。

この特集では、すてきな装いの7人の方に、私物の巻きもののスタイルを紹介してもらいました。
外作業のための実用的な一枚や、お母様から譲り受けた大切なもの、
絹の切れ端の色と形が気に入って、自由に巻いている……など、
いずれの方もそれぞれの感性で巻きもの使いを楽しんでいらっしゃいました。
また、ファッションクリエーター、伊藤佐智子さんのインタビューも掲載。

「いつも似たような服を買ってしまうのなら、巻きものでおしゃれの冒険を」とのお話に、目が醒めるような気持ちになりました。
社会人になって十数年。仕事の上でのTPOや子育てなどでバタバタしているうちに、思いっきり好きな服を着たいという気持ちが薄らいでいたなぁ、と。

単純なので、「じゃあ、冒険をしよう」と思い、乏しいワードローブの中から、大好きだったけど派手だな、としばらくつけていなかったショールを引っ張り出してみました。
巻いてみると、今までの自分とちょっと違う自分になれたような気がして、なんだか、ちょっといい気分。今年の冬は、ガンガン巻き倒そうと思いました。(担当:中村)

日常の「なぜ」を掘り下げると、見えてくるもの

2018年12月14日

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日常の「なぜ」を掘り下げると、見えてくるもの
(別冊『暮らしのヒント集5』/長島有里枝さん)

「名前のない家事」という言葉を聞いたことはありますか?
写真家で作家の長島有里枝さんが、ある取材で発言された言葉です。
以下に引用します。

――ある日、勇気を出していまのパートナーに、炊事とか洗濯とかの“名前ある家事”は全部あなたの担当ね、と言ったことがあって。当然、反発を買いました。でも、名前すらない家の仕事のほうがずっと量が多いんですよ。例えば、毎日の献立を経済的、栄養学的な見地から考えるとか、換気扇フィルターの替えどきを見計らう、無くなる前に詰め替え洗剤を購入する、家族のレシートの清算、洗濯前の服のポケットをチェックしてシャツの袖と靴下を表に返すとか。(略)わたしはそういうこと全部やってて、むしろまだあなたの方が楽かなって思ってる、って言ったら、彼は狐につままれたような顔で「そうか」と納得してくれました(笑)――
(「雛形」より)

この発言はたくさんの人の共感を呼び、インターネットやSNSで広がりました。

長島さんはこのように、日々感じる疑問や違和感、辛さを見逃さず、
しつこく掘り下げて考え、言語化し、相手に伝えるように努めています。

37歳のとき、子育てをしながら大学院に通い始めた長島さん。
学ぶことで、自分の生き辛さの理由を知ることができたそうです。
それがわかれば、どうやって乗り越えればいいかがわかる。
そうして得てきたことをたくさんの人に届けるために、
長島さんは写真を撮り、文章を書くのです。

学び始めるのに、年齢は関係ないこと、
そして、日常で浮かんだ疑問のなかに、
大切な気付きがあるということを、
長島さんから教えていただきました。

現在、ちひろ美術館(東京都練馬区)で開催中の
「Life展 作家で、母で つくるそだてる 長島有里枝」(2019年1月9日まで)でも、
長島さんのメッセージを作品を通して受け取ってみてください。

本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。(担当:平田)
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2098.html

包み隠さず話してくださいました

2018年12月12日

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包み隠さず話してくださいました
(別冊『暮らしのヒント集5』/今井麗さん)

今井麗(うらら)さんをご存じでしょうか?

彼女が描いた、おいしそうなトーストの絵や、彼女のお父様の著作『宿題の絵日記帳』をご覧になった方もいるかもしれません。

麗さんは36歳。油絵画家で、3児の母でもあります。
よく笑い、おいしいものに目がない、チャーミングな女性です。
絵を描く時はものすごい集中力で、絵筆を走らせます。
毎日忙しく過ごされていますが、自宅は心地よくととのえられていて、手作りのポトフやシフォンケーキはとてもおいしく、家族5人で仲睦まじく暮らしています。

麗さんは生まれつきの難聴です。
取材では私たちの口の動きを見て内容を理解し、ハキハキと答えてくださいました。

今回の原稿確認の際、麗さんは姉の香月さんに
「完璧な人みたいに書かれているけど大丈夫かな?」
と相談されたそう。
対して、香月さんは、「嘘は書かれてないよ」と
太鼓判を押してくださったそうです。

麗さんが、見せかけではなく、本当の姿を見せようと努めてくださったこと、そして、『暮らしのヒント集』を通して伝えたいことを理解してくださったことに、私は心から感謝しました。

子育てで悩んだ経験や、家事の分担について夫と話し合ったことも
包み隠さず話してくださった麗さんの「暮らしのヒント」を、ぜひご覧ください。

本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2098.html
(担当:平田)

あなたはどう思いますか?

2018年12月11日

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あなたはどう思いますか?
(97号「ホントに『ママがいいに決まってる』?」)

本企画のタイトルは、とある政治家の言葉から取ったものです。少し前のことですが、講演会で「子どもは(パパではなく)ママがいいに決まっている」という主旨の発言をしたと報道されました。ご記憶の方も多くいらっしゃるでしょう。
今回の企画は、「子育て」について、いま一度考えてみよう、というものです。「読者アンケート」を入り口とし、さまざまな方々に「自身の子育て」をテーマに語っていただきました。
ご登場くださったのは、憲法学者の木村草太さん、作家の金原ひとみさん、著述家のイェンス・イェンセンさん、写真家の長島有里枝さん。そして、子育て支援の専門家、大日向雅美さんにもお話を伺いました。

また、育休取得経験のある、ふたりのお父さんも、匿名を条件にご参加くださいました。
実は、まとまった期間の育休を取ったことのあるお父さんを探すのには、なかなか苦労しました。というのも、2017年度の男性の育休取得率は5.14%、しかも、そのほとんどがごく短期間の取得なのです。絶対数が少なすぎる! 道理で見つからないわけです……。
「育休を取りたかったけれど、職場の雰囲気的に取れなかった」という男性は多く、お話を伺っていると、「男性差別は、ごくごく当たり前みたいな顔をして、行われているのだなあ」と改めて感じました(きょうび、女性社員に「育休を取らせないぞ!」なんて言ったら、大問題になるでしょう?)。

ホントに『子どもはママがいいに決まってる』かどうか。皆さんは、どうお考えですか? 特集をご一読いただいて、ご家族と、あるいはお友だちと、お話のきっかけにしていただけたらと願っています。(担当:島崎)

「なるほど」に満ちた、トスカーナのレシピ

2018年12月10日

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「なるほど」に満ちた、トスカーナのレシピ
(97号「ズッパを知っていますか?」)

「トスカーナでは、パスタと同じくらい愛されているのがズッパなんですよ」
トスカーナの田舎町で10年間暮らし、鎌倉でイタリア料理店「オルトレヴィーノ」を営む古澤千恵さん、一記さんからそんなお話を伺ったとき、思わず聞き返してしまいました。
「ズッパって何ですか??」
卒業旅行以来、イタリアの地を踏んでいない私にとっては初耳だったのですが、「ズッパ」は、旬の野菜や豆をたっぷり使い、コトコト煮込んだ、言わば、食べるスープのことだそう。
「ダシや肉を使わず、野菜や豆だけを煮込む簡素なスープですが、滋味深い味わいに仕上がります。その秘訣は、煮込む前にじっくり蒸し炒めをすることとオリーブ油。たっぷりのオリーブ油を使うので、最初はびっくりするかもしれません」
その言葉通り、いただいたレシピには「オリーブ油大サジ6杯」の文字が……。
多すぎやしないだろうか。ドキドキしながら試作をしてみると、たっぷりのオリーブ油がダシ代わりとなり、コクのある味わいに。
じっくり時間をかけて蒸し炒めした野菜は甘味たっぷり。
その仕上がりに、思わず「なるほど」とうなってしまいました。(担当:井田)

ボルシチだけじゃ、もったいない

『ビーツ、私のふだん料理』
『ビーツ、私のふだん料理』 荻野恭子著 地球丸 
1,500円+税 装釘 米持洋介

 もう15年ほど前のことですが、ボルシチを作ってみたくてビーツを探したら、デパ地下などを探し歩いても見つからず、缶詰でガマンしたことがありました。その頃に比べたら、いまは日本に生産農家さんもいらして、ビーツはずいぶん入手しやすくなりましたね。
 この本は、ビーツが大好きで、ご自宅のプランターで栽培もされているという、料理家の荻野恭子さんによるレシピ集です。荻野さんといえば、小誌で「うちで作れる世界の調味料」を連載中。食いしん坊が高じて30年以上前から世界中の家庭料理を食べ歩き、現地の味を、私たちにも作りやすいレシピでご紹介くださる方です。
私も先生の料理教室にお伺いしているのですが、生徒さんたちに向かって常々おっしゃるのは、
「これからの時代の料理は、グルメじゃなく、健康よ。命をつなぐ料理を覚えなくっちゃね」
その言葉どおり、ビーツはポリフェノールの力で抗酸化作用があったり、豊富なオリゴ糖で腸内環境を整えたりと、健康面でいいことづくめの「スーパーフード」のようです。ロシアでは、「ビーツがあれば医者いらず」と言われているのだとか。
荻野先生のレシピは、ボルシチ(なんと冷製もあり)のほか、インド風のカレー、スウェーデン風ミートボール、はたまた白あえや簡単ちらしずしまで、ほんとうに多彩。その色あいの美しいこと!
ビーツって、とっつきにくい、ボルシチ以外、料理が浮かばない……そんな方こそ、ぜひ本屋さんでお手にとってみてください。(北川) 

「ユニーク」ってすばらしい。

2018年12月07日

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「ユニーク」ってすばらしい。
(別冊『暮らしのヒント集5』/いしいしんじさん)

その方は、とても柔軟な人です。職業は作家。装いもユニーク。飾らないお人柄とは、まさにこのこと。そして小説は、とても独自の作品世界を持っています。それは、本当の「創造」ゆえであり、生きてきた道のりのなかで体験したこと、そこから得た気づきによるものでしょう。
その方というのは、いしいしんじさん。『麦ふみクーツェ』や『ぶらんこ乗り』『トリツカレ男』をはじめとする小説やエッセイで人気の作家さんです。エッセイもとても愉快で、屈託のない言葉でまっすぐに日常のことを書かれています。

大切な人と巡り合わせてもらったことに感謝し、大事にする。そうした大切な人たちに顔向けできないような自分ではいたくない。そう心にとどめて行動し、自分を戒める楔(くさび)にもする。
そんなことをうかがいました。言葉で聞くと、あたり前のようにも思えますが、いしいさんの実体験からの気づきによるお話には、とてもリアルで説得力があります。シビアでつらい時期を経て、生き方や生活のあり方を変えたいしいさん。そして、何かに導かれたのではないかというような形で、のちの自分の人生においてとても大切な人、生き方を左右するような物事に出合ったと言います。

拝見したのは、いしいしんじさんの、たった一日の暮らしの断片です。蓄音機の生音を聴かせていただいて、たくさんのお話をうかがいました。わかったようなことは言えませんが、私たちも、いくつか気づきをいただいたように思います。このことが、読者の皆様にも感じていただけたら。それが「暮らしのヒント」のひとつだと思うのです。
本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。
(担当:宇津木)

http://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2098.html

その人が滲み出る「10曲」

2018年12月06日

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その人が滲み出る「10曲」
(97号「わたしの大好きな音楽」)

様々な分野でご活躍の方々に、ノージャンル、自由なテーマで「大好きな10曲」を挙げていただく連載企画です。
初回はフジコ・ヘミングさん、2回目は群ようこさん、3回目にあたる今回は、いしいしんじさんにご登場いただいています。
それぞれの方の「らしさ」が浮かび上がるテーマの設定や、10曲のうちに紛れ込む意外な選曲が見どころのひとつで、フジコ・ヘミングさんから「天城越え」、群ようこさんから宇多田ヒカルのアルバムが挙がったときには、胸が熱くなったものです。
今回のいしいしんじさんは、こんなテーマを掲げてくれました。
「蓄音器という名のタイムマシーンで聴く10曲」。
なんと蓄音器。テーマからして攻めています。
蓄音器自体も入手困難ですが、蓄音器で聴くことができるのは、今では廃盤になった「SP盤」というレコードのみなので、一般の方にとってはかなりハードルの高いテーマ。
それでも、読み進めていただくと分かります。
蓄音器について語ってはいるのですが、音楽の世界に没入することの普遍的な楽しさ・豊かさが滲み出てくるような文章なのです。
私自身、いつのまにか「移動しながら・何かしながら」の「ながら聴き」で音楽を楽しむことがほとんどになっていることに、はたと気付きました。
それも結構だけれども、音楽って、異次元に連れていってくれるような、もっとワクワクするものだったはず。
そんな甘酸っぱい気持ちがよみがえりました。
音楽好きの方はもちろん、しばらく音楽から遠ざかっている方にも、ぜひお読みいただきたい連載です。
「あの人が、この曲を?」という驚きもお届けします。
どうぞお楽しみに。
(担当:田島)

別冊『暮らしのヒント集5』が発売になりました!

2018年12月05日

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「暮しの手帖別冊」を代表する人気シリーズ最新刊が、
満を持して発売となりました。
担当・平田がご案内させていただきます。

「次の号はいつでしょう?」とたくさんの声をいただくこのシリーズ、
実はそう簡単に作れるものではございません。

まず、取材する方を探すことから始まるのですが、
これがこの本の肝であり、最も悩ましいところです。
すばらしいお仕事をしながら、自分らしく日々の暮らしを楽しまれている
幅広い世代の方々を、編集部みんなの知恵を借りて探します。
取材では、何度もご自宅などを訪れ、
朝起きてから夜寝るまでに行うさまざまな習慣、
時間の使い方、得意料理や部屋作りの工夫などを、こと細かに伺います。
さらに、これまでの人生で得てきた
大切な気付きについても、教えていただくのです。
こうして伺った膨大なお話のなかから、
宝物のような「暮らしのヒント」が生まれます。

今回は、作家の「いしいしんじさん」や「落合恵子さん」など、
すでに人気の方から、知る人ぞ知る暮らしの達人まで、
30代から80代の17人の方々を取材しました。
頁をめくると、いい顔をした人たちにたくさん出会えます。

年末年始、暮らしを見つめ直すのにぴったりのこの時期に、
自分のために、そして、大切な人への贈り物に、
どうぞご活用ください。(担当:平田)

本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2098.html

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みんなが大好き、かたまり肉

2018年12月04日

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みんなが大好き、かたまり肉
(97号「かたまり肉の料理教室」)

会社のキッチンで、いつものように料理企画の試作をしていましたら、通りかかる同僚たちが次々と、興奮気味に声をかけてきました。
「わあ、すごい」「おお! 豪華!」「え、これ、いくらですか? へえ、そんなに高くないんですね」「フフフ、実は僕、毎年クリスマスには焼くんですよ」などなど。皆、心なしかワクワクしているようです。さて、私は何を作っていたでしょう?
答えは、鶏を丸々1羽使った「ローストチキン」! です。
下処理、難しいのかな。ちゃんと火が中まで通るかしら。いやいや、焼き過ぎて、パサパサになってしまうかも……? そんな不安を抱えながら挑んだ試作でしたが、指導してくださった料理家・脇雅世さんのレシピがよいからでしょう、焼き上がったチキンは、皮はパリッと、中のお肉はふんわりジューシーで、それはそれはおいしいものでした。

かたまり肉の料理をおいしく作るコツをご紹介する本企画では、「ローストチキン」のほか、豚肩ロース肉と玉ねぎを香ばしく蒸し焼きにした「ハチミツブレゼ」、豚ロース肉に低温で火を入れてしっとりとした食感に仕上げる「コンフィ」、8本の骨つき羊肉を豪快に調理する「カレダニョーのロースト」、野菜も一緒にとれる「和風ローストビーフ」、脂身をじっくりこんがりと焼き切る「鴨むね肉のロースト」もご紹介します。いずれも失敗知らずのレシピです。ハレの日に活用してくださいね。

ちなみに、丸鶏は、姿よく脚をしばってからオーブンに入れると美しく焼き上がります。ということで、今回はこういった動画も用意しました(下記のリンクをご覧ください)。本格的ですが、実際にやってみると、案外、むつかしくありません。食卓で「わあ!」という歓声が上がること、間違いなしですよ。(担当:島崎)

あなたはだあれ?

2018年12月03日

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あなたはだあれ?
(97号「『たのかんさあ』がいる野辺の道」)

鹿児島の田んぼのあぜ道にちょこんと佇む石像があります。
お地蔵様ではありませんよ。
右手にしゃもじ、左手にはご飯山盛りのお椀をお持ちです。
みなさん、ご存知でしょうか?

この方は、「たのかんさあ(田の神様)」。
読んで字のごとく、田んぼを守り、豊穣をもたらす神様なのです。

そんな「たのかんさあ」に魅入られ、
なんども鹿児島に足を運んでいる編集者の山口あゆみさんに、
はじめて写真を見せていただいたときには、懐かしい気持ちが溢れてきました。
どこかでお目にかかったような気がする……。
そうだ! 子どものころ、鹿児島へ家族旅行をしたときに見た!

江戸時代に、薩摩藩の村々で生まれた「たのかんさあ」ですが、
今ではずいぶん失われてしまったそうです。
それでも、旧薩摩藩の領内の各地に今も2000体以上の「たのかんさあ」がいらっしゃるそう。

先日、大河ドラマ『西郷どん』を観ていましたら、
田仕事シーンでちらっと映ったのです「たのかんさあ」が! 
どのくらいの方があの石像を「たのおかんさあ」だと気が付いていらっしゃるのだろう? 
薩摩の方にとっては、もうひとりの村人のようなでもあり、
心の拠り所でもある存在の「たのかんさあ」。
その誕生の歴史と、薩摩の人々とのユニークな風習をどうぞご覧下さい。
(担当:村上)

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焼きそばの具に魚?!

2018年11月30日

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焼きそばの具に魚?!
(97号「魚をもっと食べたい人にあたらしい提案です。」)

魚料理のレパートリーは、いくつお持ちですか?
塩焼きか、煮ものしか作れなかったわたしは、
本誌88号「ひと皿で満足の切り身魚料理」を担当して以来、少し増えました!
けれど、やはりワンパターンになりがち。
もっと柔軟に、魚を料理できるようになりたい……。
そこで、88号でご指導いただいた堤人美先生に、再び助けを求めました。
堤先生はふだん、切り身魚を買ってきたら、
家にある数種類の調味料を合わせたタレに漬けておくそうです。
日持ちが多少延び、味がしみて、そのまま焼くだけでも充分おいしく、
さらに、野菜と一緒に炒めたり、蒸したり、揚げたり、と使い勝手がよいのだとか。
今回は、ユニークな漬けダレ4種と、その展開料理を教えていただきました。
中には、「焼きそば」「ポトフ」「ホットサラダ」なんて意外なメニューもありますが、
これが新感覚のおいしさなのです。
おかげで、魚売り場で切り身を見ると、
とりあえず買って漬けておいて、家にあるもので何か作ろう、と気楽に思えるようになりました。(担当:平田)

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※目次は下記のリンクよりご覧いただけます
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/honshi/c4_97.html


暮しの手帖社 今日の編集部