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粘土と和紙で作ってみよう

2020年12月09日

張り子01IMG_0658

粘土と和紙で作ってみよう
(9号「愛しめでたし、張り子の正月飾り」)

日本各地の郷土玩具などでおなじみの「張り子」。
技術を持った職人さんでなければ作れないのかと思っていたところ、
油粘土や新聞紙、和紙などの身近な材料を使って、
誰でも簡単に作ることができると知り、とても驚きました。

指導してくださったのは、張り子作家の前田ビバリーさん。
「おおらかに作っても、それが味になりますから大丈夫ですよ」と、
初心者でもトライしやすい、半立体の張り子の作り方を教えてくださいました。

掲載は年末年始に向かう11月25日発売号ということで、
今回ご紹介するのは、招き猫をはじめとする「縁起物」です。
つくった張り子の縁起物は、
お正月のしめ縄に飾り付けるのはもちろん、壁などに飾ってもすてきですよ。

取材や試作で何度か張り子を作りましたが、
黙々と粘土をこね、小さな新聞紙や和紙を1枚ずつ貼っていく作業が
楽しくて楽しくて!
出来上がった張り子は決して上手ではないのですが(写真の張り子です)、
嬉しくて何度も手にとって眺めてしまいました。

絵付け次第でオリジナルの張り子も作ることができるので、
ぜひ、ご家族やご友人と一緒に楽しんでいただけたらと思います。
(担当:田村)

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今号の目次は下記のリンクよりご覧ください。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/honshi/c5_009.html

自分のためにも、贈り物にも。ほっとするあたたかさです

2020年12月08日

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自分のためにも、贈り物にも。ほっとするあたたかさです
(9号「ぬくもりのアイピロー」)

今年は春から、先の見えない不安な日々が続いていますね。
みなさんも眠れない夜が多いのではないでしょうか。

緊急事態宣言が発令されたころ、私は家でひとり、企画を考えていました。
「どうにか、この不安をやわらげられるようなことを、読者のみなさんにお届けできないかな……」
そこで思い出したのが、布物作家の中川糸子さんが作るアイピローでした。

中身は小豆と乾燥ラベンダー。電子レンジであたためて、繰り返し使えます。
中川さんに早速作り方を教わり、家に余ってる半端な布で作ってみました。
最初は難しそうに思えましたが、教わった通りに手を動かせば、案外スムーズに完成。
目の上にのせてみると、じんわりとしたあたたかさと適度な重み、いい香りに、身も心もゆるみます。
首やお腹にもフィットします。

「これはいい!」と、試作を兼ねていくつか作り、お世話になっている方たちへ贈りました。
すると後日、こんなお礼のメールをいただいたのです。

「開けた瞬間に、部屋中にラベンダーの香りが広がりました。
香りのあるギフトってすばらしいなぁと、受け取ってみてはじめてわかりました。

早速、使ってみました。
市販品のものに比べて、ひとまわり大きいので顔からずれ落ちる心配がなく、
気をつかわずにぐうぐうと眠れるので、すごくすごく良かったです。

昨日は夜遅くまで仕事をして、ぐったりしていたので、
このアイピローがこのタイミングで届いて、つかれたからだにとても沁みました」

編集部でも何人もが試作をしてくれて、「あれから使っているけど、ぐっする眠れるよ」という報告をくれます。
ふだん手芸をしない方でも作れるように、中川さんと試行錯誤を重ねて作りやすく工夫しました。
作り方を写真や図でしっかり解説しておりますので、ぜひお試しください。
みなさんや、みなさんの大切な方たちにも、あたたかな夜が来ますように。(担当:平田)

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美しい風景写真とは

2020年12月07日

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美しい風景写真とは
(9号「また旅。美瑛・美唄」

2号続けて、旅をテーマとしたインタビューをお届けしておりました、岡本仁さんの連載「また旅。」。
今回は、久しぶりの紀行記事です。

場所は北海道の美瑛(びえい)・美唄(びばい)。アイヌ語が由来のこの地名もすてきですね。
取材の時期は9月上旬。青い空の下、美しい緑がまぶしい気持ちのよい景色の写真に、心がのびのびとしてきます。

岡本さんは、まず、知人の前田景(けい)さんを訪ねました。景さんは、風景写真家・前田真三氏のお孫さんで、写真ギャラリー「拓真館」を継ぐために、今年の春、ご家族で美瑛に移住されたそうです。
前田真三の写真を鑑賞し、「たとえ美しい風景がそこにあっても、美しい風景写真を誰もが撮れるわけではない」と岡本さんが綴った言葉が、問いかけのように私の中に残りました。
他に、森の中や丘を散歩しながら彫刻を鑑賞できる、美唄の「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」、さらに北にある歌志内(うたしない)の「上歌(かみうた)ヴィンヤード」を訪れ、みなさんにご紹介します。
ぜひ、大きな自然の美しい風景とその物語をおたのしみください。

立冬を過ぎ、この辺りはもう雪が降っているそうです。雪のある景色は、また違う美しさなのでしょう。
自然が見せてくれる表情に美しさを見つけたい、気づけるようになりたいと、心底思いました。(担当:佐藤)

・5世紀9号「3皿のご馳走」訂正文

2020年12月07日

9号にて誤りがございました。
「3皿のご馳走」43頁「ローストポーク」の手順4で、
「キッチンペーパー」を「キッチンパーパー」と掲載いたしました。
読者の皆様、ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

偶然から生まれた、小さなかたまり

2020年12月04日

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偶然から生まれた、小さなかたまり
(9号「らっぱさんのブローチ」)

ものづくりをする作家さんは、
ふたつのタイプに分かれるように感じています。
ひとつのこと、素材と向き合って、くり返し作り続けて深めていくタイプ。
反対に、ひとつのことをくり返すよりもいつも新しいものに挑戦することを好むタイプ。
今回ご紹介する曽田らっぱさんは、まさに後者のタイプでした。

らっぱさんの小さなブローチに出合ったのは、とある展示会でのこと。一畳ほどの大きさのテーブルに、100個を超える数のブローチやイヤリングが一面に並んでいて、目を奪われたのです。ひとつとして同じものがなく、それぞれが個性的で不思議な存在感。
「どんな人が作っているのだろう」
「こんなにたくさん、どうやって作るんだろう」
と興味が湧きました。

2年越しの願いが叶い、らっぱさんのご自宅兼アトリエへお邪魔しました。
とにかく、手を動かすことが好きならっぱさん。素材も作り方も、面白いと感じたらすぐに試しては、毎日、心の赴くままに自由にブローチを拵えます。作りたて(または制作中)のたくさんのちいさな欠片を前に、ものづくりへの想いをたっぷりとうかがいました。
読んだらきっと、うずうずと何かを作りたくなってくるはずです。(担当:小林)

贈り物を包む楽しみ

2020年12月03日

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贈り物を包む楽しみ
(9号「贈り物をすてきに包めたら」)

あっというまに年末をむかえますね。
いつものクリスマスやお正月は、遠くに住む家族や親戚に会うことも多いですが、
今年はそんな機会も少なくなってしまうのではないでしょうか。
それならば、大切な人に心ばかりのプレゼントを贈ってみてはいかがでしょうか?
みんなの顔を思い浮かべて喜びそうな品々を選び、
お気に入りの包装紙ですてきに包んで……。

今回の企画は、前編と後編の2回にわたってお届けします。
9号の前編では、初心者でもトライしやすい包み方をご紹介しています。

最初は手間取るかもしれませんが、
手を動かしていくうちに、きれいな仕上がりになっていきますよ。

写真は、いつもお世話になっている方へのプレゼントとして、
別の頁でご紹介する「ぬくもりのアイピロー」を包んだところです。
このアイピローにはラベンダーが入っていて、包みを開けるとふわっといい香りが漂います。
そのイメージにも合うように、包装紙の色にはほんのりとピンクがかったグレーを選び、
生成りの紙紐にポイントとしてピンクのカラーモールをあしらいました。
まずはお手持ちの紙を使って、気軽に取り組んでみてください。

大切な人が喜ぶ姿を想像しながら、手を動かして
すてきな贈り物を完成させましょう。(担当:山崎)

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実は、いいことづくしの道具でした

2020年12月02日

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実は、いいことづくしの道具でした
(9号「蒸籠を使ってみませんか?」)

みなさんは蒸籠(せいろ)をお持ちですか?
わたしは持ってはいますが、たまに野菜や肉まんを蒸す時にしか使ってきませんでした。
そのせいか棚の奥にしまうようになり、やがて使わない日が増えていったのです。

もう処分してしまおうかな、と思っていたある時、
料理家のワタナベマキさんが、
「わたしは毎日、蒸籠を使いますよ。
煮魚や切り干し大根も、
材料に調味料をまぶして蒸すのですが、簡単でおいしいんです」
とおっしゃって、びっくり。
そんなことまで蒸籠でできるの?! と目から鱗でした。

そこでワタナベさんに、蒸籠を日常的に使うための
コツやレシピを教えていただきました。
肉や魚の主菜から、ひじきや切り干し大根の副菜に、スープまで!
一度に2品以上が同時に完成して、ふっくらおいしくて、失敗知らず。
火にかけてる間は、洗い物をしたり、テーブルセッティングをする余裕がうまれます。
寒い時季には部屋があたたまるのもうれしいところ。
使ってみたら、いいことばかりを実感する蒸籠にすっかりはまってしまい、
気づけば、わたしも毎日使うようになりました。
コツをつかめば、きっとあなたも手放せなくなるでしょう。(担当:平田)

◎今号の目次は下記のリンクよりご覧ください。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/honshi/c5_009.html

果物の香りや色をぎゅっと詰め込んで

2020年12月01日

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果物の香りや色をぎゅっと詰め込んで
(9号「あいさんのジャム作り」)

ある日、取材先の方からジャムをいただきました。
瓶には、かわいらしいオオカミのイラストのシールが貼られています。
翌朝、さっそくいただいてみると、
果肉がごろごろと入ったフレッシュな味わいにびっくりしました。

いったいどんな方が作ったジャムなんだろうと思い、調べてみると、
長野の東御で、饗場(あいば)あいさんという方が作っていること、
果樹園を手伝い、そこで収穫された果物を使っていることがわかりました。

手紙を書き、あいさんを訪ねたのは
ちょうど果樹園で、巨峰やハニーシードレス、ナガノパープルなど、
ぶどうが収穫を迎える時季でした。
そこで、巨峰のジャムの作り方を教えていただくことに。

一つひとつの工程に、果物の香りや色をぎゅっと入れる工夫があり、
だから、あんなにみずみずしい味わいになるのだ、と
実感したひとときでした。

あいさん曰く、「このジャムは、ヨーグルトやアイスクリームにかけて、
デザートのようにいただくのがおすすめ」とのこと。

冬に旬を迎える果物のジャムのレシピも教えていただいたので、
出来上がったら、ぜひ写真のように味わっていただけたらと思います。(担当:井田)

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写真:砺波周平

◎今号の目次は下記のリンクよりご覧ください。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/honshi/c5_009.html

ずっといっしょに

2020年11月30日

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ずっといっしょに
(9号「看取りのために、飼い主ができること」)

学生時代に飼い始めた愛猫が14歳になったころでしょうか。しきりにくしゃみをし、鼻血を出すようになりました。
かかりつけの病院に連れていくと、獣医師は、鼻の奥にがんができているのではないか、と言います。「がんかどうかを確かめるのにも、大きな病院で全身麻酔をして検査をしなければならない。怖がりな猫だし、そこまでしなくていいのではないか」という言葉に、私もその時は納得して、それ以上の検査をしないことにしました。

思い返せば、それがよくなかったような気がします。
確定診断を受けなかった飼い主の私の心は、揺れました。がんなのか、がんじゃないのか。もしかして、鼻炎なんじゃないか。もしかして、治るんじゃないか。
不安と希望の「もしかして」を捨てきれず、具合の悪い猫を連れて、たくさんの病院をまわることになりました。

この企画は、一緒に暮らす動物が大きな病気を抱え、完治は見込めないとなった時、どのように介護をし、最期を看取るかについて、ご紹介するものです。看取りを経験されたおふたりの飼い主、緩和ケアに力を入れている獣医師の先生のお話を掲載しています。末期症状の動物を抱えて右往左往する人をひとりでも減らせますように、そんな思いを込めて編みました。

私の愛猫はその後、よい獣医師に出会うことができ、2年近い治療を経て、静かに旅立ちました。またいっしょに暮らそうね。それまであたたかいところで待っていてね。そう約束して別れました。
いいお別れだったと思います。さびしいし、悲しいけれど、そう感じるのは、きらきらと輝くすばらしい時間を過ごすことができたからだと思います。

動物たちがそばにいる。なにげないようでいて、かけがえのない一日一日の積み重ね。皆さんも、傍らにいるその子を全力で可愛がって、今日という日を大切に過ごしてくださいね。(担当:島崎)

◎今号の目次は下記のリンクよりご覧ください。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/honshi/c5_009.html

みどりのはらっぱでの出来事は……

2020年11月27日

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みどりのはらっぱでの出来事は……
(9号特別付録 絵本「しろいみつばち」)

「とても なかのよい
のばなと みつばちが
いつものように
おはなしを していました」

物語は、いつの季節とも特定できないある日のはらっぱからはじまります。
じっと咲く赤いのばなの悩みを聞いたみつばちは、のばなが喜んでくれる答えを探しに他の花畑へ飛び立って行きます。

作者のきくちちきさんは初期のお話の構想を、硬質な線が立つ色鉛筆のタッチで描いていました。
それを目にした大のみつばち好きの私は、とても驚いたのです。自然界で生きているみつばちの生態とはかけ離れたところで、物語の主人公としてこんなみつばちを描く方がいるんだと。
そんな構想の出会いから半年以上の時を経て、『暮しの手帖』の中で繰り広げる絵本の世界を大切にと、きくちさんはとても熱心に、ていねいに話し合いを重ねながら、今回の絵本の形を生み出しました。
本誌と自然に溶け込むように、お話の時間軸は右から左へと進行、縦書きの文字に作り変えることに。そして、色鉛筆でも十分に魅力的な絵でしたが、きくちさんの希望で水彩絵の具ですべての場面を描き下ろすことになりました。
夏の終わりに届いた原画を目にした時、「なんて薄い和紙の上に、様々な生きものたちの輪郭や表情が描き込まれているのだろう!」と、びっくりしました。
はらっぱで起こる出来事を、あの色鉛筆の世界から、水色、緑、黄色、赤と鮮やかな水彩画の色彩と、それとは対照的な墨の濃淡の場面構成で、優しく、はかなく表現されていたのです。
お話自体に大きな変化は加えなかったものの、描き方によって心象に響くはらっぱの空気や光、音は一段と輝きを増していました。
私は読むたびになぜ、タイトルが「しろいみつばち」なの? 優しさってなんだろう? と考えるようになりました。
結末はここではお伝えしませんが、みなさんはどんな風に読まれるでしょうか? 感想をたくさん伺ってみたいです。

今号でしか手にとっていただくこができない絵本。
ぜひ、多くの方々に繰り返し見て、読んでいただけたら嬉しいなと思っています。(担当 上野)

●銀座蔦屋書店さんのトークイベントにご参加ください!
『暮しの手帖』5世紀9号発売記念として、
「しろいみつばち」の著者・きくちちきさん(絵本作家)、絵本ナビ編集長の磯崎園子さん、そして本誌編集長・北川によるオンライン・トークイベントが銀座蔦屋書店主催で開催されます。
温かい夕べの会にしたいと思います。

日時:2020年12月1日(火) 20:30〜22:00
テーマ:『きくちちきさんからの贈り物-絵本「しろいみつばち」』

お申し込み方法は、下記のリンクにお進みください。
https://store.tsite.jp/ginza/event/magazine/17177-1551441116.html

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連載12年目を迎えた、料理家・高山なおみさんによる「気ぬけごはん」の第2集、 『気ぬけごはん2 東京のち神戸、ときどき旅』ができました。

2020年11月27日

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◎連載12年目を迎えた、料理家・高山なおみさんによる「気ぬけごはん」の第2集、
『気ぬけごはん2 東京のち神戸、ときどき旅』ができました。

高山なおみさんの毎日の暮らしから生まれたふだん着感覚の料理、
それが「気ぬけごはん」です。
肩の力をふっとぬいて自由に作る料理には、
新たな発見と、心底ほっとするおいしさがあります。

1話につき、2~3品のレシピが紹介されるスタイルで、
連載12年目を迎えた「気ぬけごはん」は、
『暮しの手帖』本誌で大人気の料理エッセイ。
第2集となる本書は、東京から神戸へ、そしてひとり暮らしへと
大きな変化を迎えつつ綴ったエッセイのなかに、手軽なのにさすが! とうなる120品あまりのレシピがぎっしり。
「気取りのない料理が、何よりもおいしい」と、しみじみと感じていただけるはずです。
ぜひ、毎日の献立にご活用ください。

【レシピ紹介】
たとえばこんな「気ぬけごはん」

●スパゲティのオムレツ
食べ切れずに残ったスパゲティは、冷蔵庫にとっておいてオムレツの具に。

●魚の煮汁の炊き込みご飯
魚の煮つけであまった煮汁と、たっぷりのしょうがのせん切りで作る炊き込みご飯。

●ハンペンとお麩のグラタン
グラタンが食べたくなったけれど、冷蔵庫にはハンペン、乾物 カゴにはお麩……。
夜の胃袋にやさしいふわふわとろりのグラタンレシピ。

●自家製アジの干物
干物作りは、まず、自分が泳ぐところから。海水を口の中に再現し、それより少ししょっぱめな
塩水を作ればよいのです。

●野菜たっぷりの薄焼き
小麦粉さえあれば、冷蔵庫に半端に残っているもやし、白菜、しいたけなどの野菜で何でもおいしくできます。

●神戸風おでん三変化
神戸のおでんは牛すじが決め手。残ったらみそを溶き入れ、刻みねぎと七味唐辛子。次はそこに牛乳を加えて刻み葱。最後はカレールウとトマトを加えておでんカレーに。

書店にてお手に取ってご覧ください。(担当:村上)

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※目次は下記のリンクよりご覧いただけます。

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/books/b_1195.html

花森安治選集 全3巻完結!
第3巻『ぼくらは二度とだまされない』

2020年11月26日

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花森安治選集 全3巻完結!
第3巻『ぼくらは二度とだまされない』

ついに、完結巻となる第3巻を発売しました。
本巻では、日本が経済大国へと急成長を遂げた時代、
1960年から、花森の没年1978年の絶筆までの、
激動の昭和を鋭く見つめた作品群となっています。

「もはや戦後ではない」と、日本が復興の時代の終了宣言をしたのが1956年。
その数年後の1960年には「所得倍増計画」政策がはじまり、
高度経済成長とともに、豊かさの時代へと一気に駆け上がりました。
「夢の超特急」と呼ばれた東海道新幹線の開業、東京オリンピック(1964年)、
大阪万博(1970年)開催、といった華やかさに沸く一方、
それらが生んだ歪みも顕在化してきていた時代でした。

ロッキード事件などの政治腐敗、利益至上主義の考えから起こった大量生産、
東京のスモッグ深刻化、食品偽装問題、水俣病をはじめとする公害……。
「もうけ」のために、自然や暮らしを平気で破壊してしまう企業精神や、人々のありかたを、花森は痛烈に批判。国や大企業に対して、臆することなく抗い続けました。

60年近くも前の文章ですが、まるで今のような錯覚すら覚える日本の現状と展望。
召集令状で国民を戦場に駆り出し、暮しを奪った「国」に、今度はだまされない。
今度こそ、困ることをはっきり言おう。
自分たちの暮しは自分たちで守ろうと訴えます。

庶民のあたりまえの暮しを守るため、一本のペンを武器に挑んだ檄文の数々。
この叫びは、現代日本にも通じる魂のメッセージです。
ぜひ、書店にてお手に取ってご覧ください。

外函の装画は、1957年刊行の『暮しの手帖』1世紀42号の表紙画から。
もちろん、花森安治によるものです。(担当:村上)

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※目次は下記のリンクよりご覧いただけます。

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/books/b_1193.html


暮しの手帖社 今日の編集部