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「物語」を身にまとう

2021年10月04日

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「物語」を身にまとう
(14号「三國万里子さんのおしゃべりなスカーフ 」)

空気が少しひんやりとするこの季節、
スカーフをくるりと巻いてみませんか?

スカーフをこよなく愛する、ニットデザイナーの三國万里子さん。
今回はまず、ご愛用の品々を拝見しながら、その魅力を語っていただきました。
「スカーフは、まるでデザイナーからの手紙のよう」と三國さん。
一枚の四角い布には作り手のいろんな思いがぎゅっと詰まっていて、
広げて眺めていると、愉快なモチーフに心が和んだり、
海の向こうの暮らしが伝わってきたり……。
お話を伺いながら、物語が紡がれているようなスカーフの奥深い世界に触れて、
たちまち魅了されてしまいました。

引き出しの奥に大切にしまっているスカーフがありましたら、久しぶりに取り出して、
シンプルな長袖のTシャツや、無地のセーターに合わせたりと、気軽に取り入れてみてください。
お持ちでない方は、お求めやすいヴィンテージのスカーフを選んでみてはいかがでしょう。
鑑賞してもたのしく、それを身につけておしゃれするうれしさを、
ぜひ味わっていただけるとうれしいです。(担当:佐藤)

もっちりした食感の虜に

2021年10月01日

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もっちりした食感の虜に
(14号「ひとつの生地で、いろいろ粉もの料理」)

「餃子を皮から作るなんて、なんだか大変そう」
実は、わたしもそう感じていたひとりですが、
そんな方にこそ試していただきたいのが、
「按田餃子」を営む按田優子さんが提案する、生地の作り方です。

粉に水を加えて、菜箸でぐるぐると混ぜてこねたら、
茶碗やボールをかぶせて、休ませるだけ。
生地がまとまりやすいので、初めて作った時、その手軽さに驚きました。

この生地は、1週間ほど冷蔵保存できるのが、うれしいところ。
ぜひ多めに作って、今日はつるりと口あたりのよい水餃子、
明日はビールのおともに揚げワンタン、というように、
その日の気分にあわせた料理を試していただけたらと思います。

わが家は、おとといの夕食には「大根と豚肉の水餃子」を、
昨夜は、「山いもと牛肉の棒餃子」を作りました。
この棒餃子も、生地が香ばしくて、
山いもがホクホクで、本当においしいのです……。
まだ生地が余っているので、
残りはひっつみ汁にしようかなぁと考えています。
もっちりした生地の食感は、やみつきになるおいしさですよ。(担当:井田)

手持ちの毛糸が、ミトンやモップに生まれ変わります

2021年09月30日

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手持ちの毛糸が、ミトンやモップに生まれ変わります
(14号「余り毛糸で編む、家事小もの」)

日に日に気温が下がり、編みもの好きの人にとっては、毛糸に触れたくなる季節がやってきましたね。
ご自宅に、半端な毛糸は余っていませんか?
うちにもいろんな種類の毛糸がぱんぱんに詰まった段ボール箱があり、
何かに使えそうと思ってとっておいても、なかなか出番がなく困っていました。
そんな毛糸を使って、わずかな時間で気軽に編める小ものを、
かぎ針編み作家のRonique(ロニーク)さんにご考案いただきました。
「編みやすくて、実用的で、すてきなものを」というリクエストに見事に応えていただき、
出来上がったのが3種の小ものです。
熱くなる鍋蓋のつまみにつけるカバーや、小ぶりでつけはずしが楽なキッチンミトン、ホコリをよくからめ取るモップ。
鎖編みと細編みを中心に、ちょっと変わった編み方もある編み図は覚えやすく、サクサクと楽しく編み進められます。
自分のためにはもちろん、いくつも作りたくなるので、プレゼントにも最適です。
しばらく編んでいないと編み方を忘れてしまうものですが、
作り方をくわしく解説していますので、少し手を動かせば勘が戻ってきて、完成できるはずです。
この秋の編みはじめに、ぴったりですよ。(担当:平田)

「食」を暮らしの中心に

2021年09月29日

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「食」を暮らしの中心に
(14号「つくる楽しみ、食べる幸せ 山中阿美子さんと康廣さんの住まい」)

本誌で「あれやこれや、道具の話」を連載する
生活用具バイヤーの日野明子さんとお話をしていた時のこと。
ふとした流れで、「AMI」というカトラリーシリーズのデザインを手がける
山中阿美子さんの話題になりました。
「とても魅力的な方で、お住まいもすてきなんですよ」という日野さんの言葉に興味を持
ち、
阿美子さんと夫で建築家の康廣さんのもとを訪ねました。

住まいについてさまざまなお話をうかがう中で私たちが注目したのは、
キッチンと、ダイニングテーブルのある「ファミリールーム」の関係でした。
詳しく尋ねてみると、38年前にこの家を設計する際、
お二人は「食を暮らしの中心にしたい」と考えたのだそうです。
その思いを反映したこの食空間には、
できるだけ自然に家族を巻き込んで料理や片付けができるように、
食事やくつろぎの時間を心地よく過ごせるように、
さまざまな工夫が施されています。

どのように暮らしたいか、何を大切にしたいかを考えることは
日々を快適に豊かな気持ちで過ごすヒントになるのだなあと実感した取材でした。
ぜひ、誌面でご覧になってください。(担当:田村)

季節の移ろいも、星のまたたきも

2021年09月28日

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季節の移ろいも、星のまたたきも
(14号「山の版画家 大谷一良さん」)

お菓子のパッケージに描かれた、静かな冬の山並み。
どこか物語を感じさせる色使いと世界観に惹かれ、作者の名前を調べてみると、
木版画家の大谷一良(おおたにかずよし)さんという方が描いた作品だということ、
作品名は「春を待つ日」だということがわかりました。

ほかにどんな作品を描いたのだろう、
大谷さんとはどんな人物だったのだろう。
むくむくと興味が湧き、ご遺族のもとを訪ねたところ、
5cm角の小さなものから、B4サイズのものまで、
合計500点にもおよぶ作品を見せてくださいました。

大学時代に独学で木版画を始め、会社員時代も、退職後も、山を描き続けた大谷さん。
幾重にも版が重なった絵をじっくり眺めると、
季節の移ろいや星のまたたきなど、さまざまな気配が伝わってきます。

秋から冬へと移り変わるなか、ぜひゆったりとした気持ちで、
大谷さんの作品の世界を楽しんでいただけたらと思います。(担当:井田)

かんたんで華やか、秋のグラタン

2021年09月27日

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かんたんで華やか、秋のグラタン
(14号「こんなグラタン、いかがでしょう?」)

肌寒くなってくると、アツアツのグラタンが食べたくなりますね。
グラタンの定番といえば、マカロニグラタン。
クリーミーなベシャメルソースと、こんがり焼けたチーズの相性が、
なんともいえないおいしさです。

ひと手間かけて、ベシャメルソースから作るグラタンもよいものですが、
今回の企画では、手軽に作れるちょっと変化球のレシピを紹介します。

教えてくださったのは、渡辺有子さん。
カリフラワーやれんこん、さつまいもなど、
秋が食べごろの身近な食材を使った、
どこかしゃれた雰囲気のグラタンを提案してくださいました。

試作をして、わが家で特に好評だったのは、
「れんこんとバゲットのグラタン グリーンサラダ添え」
れんこんの食感がよく、サラダと合わせて頬張ると、新鮮なおいしさです。

ぜひ、ひと皿のグラタンで、おいしい秋を楽しんでください。(担当:山崎)

揺るぎない暮らしのすがた

2021年09月25日

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揺るぎない暮らしのすがた
――編集長より、最新号発売のご挨拶

窓を開けて仕事をしていると、川辺のグラウンドから、野球少年たちの歓声が聞こえてきます。風が心地よく、見上げる青空は高い。ようやく、ひと息つける季節がめぐってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今号の表紙画は、イラストレーターの秋山花さんによる、「on the wind」。黄金色の空を、紙飛行機に乗った2匹の犬がすーっと飛んでいきます。まさに、風まかせの気ままな旅。うらやましいな。
まだいろいろと不自由な状況ですが、せめて心はどこか遠くへ飛ばして、すがすがしい空気を胸いっぱいに吸い込みたい。今号は、そんな思いをこめた特集を組みました。

一つは、巻頭特集の「山の版画家 大谷一良さん」。青や緑を基調とした山々の風景画は、ひととき眺めていると、心が静まっていくようです。
大谷一良さん(1933~2014年)は学生時代、串田孫一さんが部長の山岳部で活動しつつ独学で版画を始め、卒業後は商社マンとして働きながら、文芸誌『アルプ』の表紙画や挿画などを手がけました。超多忙な日々、制作はもっぱら休日をあてて行っていたそうですが、いったいどうしたら、そんな二足の草鞋を履けるのだろうと思います。その作品世界は世事とは無縁、澄みきって見えます。
実在の山ではなく、「自分のなかにある山」を描き続けたという大谷さん。だからこそ、その「山」にはふしぎな抽象性があり、見る人がそれぞれに抱く「山」の記憶やイメージ、何か揺るぎないものを呼び覚ますのかもしれません。

もう一つの特集「手と足と、知恵を使って生きていく」の舞台は、新潟県の山あいにある小さな集落、「中ノ俣」です。著者は、ここに20年来通い続ける写真家の佐藤秀明さん。棚田が広がる山村の四季折々の風景と、そこで暮らすお年寄りたちの日々を撮った写真には、「まだ日本にもこんな暮らしが残っていたのだなあ」と思わされる、驚きと懐かしさがあります。
親しく交流するお年寄りたちは、たとえ足が弱ってきても田畑を懸命に耕す働き者ばかりで、藁細工でも山菜料理でも、ささっと器用にこしらえてしまう。大きな笑顔がすてきで、厳しい自然とともに生きながらも、暮らしをめいっぱい楽しんでいるのです。
佐藤さんは、仲ノ俣に着くと棚田のてっぺんに向かい、そこで集落を見下ろして、流れる空気を感じながらしばし過ごすといいます。
「天日干しされた稲の香りを含んだ風が吹いてくる、秋の昼下がりがたまらなくいい。その甘さを含んだ風は、肺の中に入ってきて体全体に広がってゆく」
ああ、そんな空気を吸い込んでみたいなあ、と思わされる、実感のこもった一節です。

制作中、初校を読みながら気づいたのですが、この特集2本はどちらも、文中の肝となる部分で「揺るがず」「揺るがない」という言葉が使われていました。もしかしたら、いまそうしたものを、私たちが求めているということでしょうか。
自粛生活も1年半になると、外に楽しみを求められないぶん、本当の意味で「暮らしを楽しむ」って何だろうと、よく考えるようになりました。一つにそれは、ともすればただ流れていく一日一日のなかで、誰もが行う日常茶飯にどう工夫して「楽しみ」を見いだせるかな、という「能動的な自分」が必要な気がします。
新米が手に入ったら、おいしく炊いて、シンプルなおかずで味わってみる。手もとにある余った毛糸で、家事に役立つ愛らしい小ものを編んでみる。いまだからこそ、「公助」って何なのか、考えてみる。
今号も、暮らしを能動的に楽しみ、しっかり向き合って考える、そんな特集記事をそろえました。お茶でも淹れて、ゆっくりと読んでいただけたらうれしいです。どうぞ、健やかな日々をお過ごしください。

『暮しの手帖』編集長 北川史織

・郵便局関係者の新型コロナウイルス感染に伴う、定期購読配達遅延のお知らせ

2021年09月24日

日頃より『暮しの手帖』をご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。

9月25日発売の『暮しの手帖』14号の定期購読につきまして、
郵便局関係者の新型コロナウイルス感染に伴い、一部エリアで到着が遅れる可能性がございます。
詳しくは「日本郵便ホームページ」をご覧ください。
https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/
※新しい情報は、上記「日本郵便ホームページ」内「お知らせ」欄に掲示される「郵便局関係者の新型コロナウイルス感染に伴うゆうパック等の引受停止について」にて、随時更新されます。
※ご不明な点は、暮しの手帖社 03-5259-6008までお問い合わせください。

あらかじめ、ご理解、ご容赦賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
時節柄、どうかご自愛の上お過ごしください。

暮しの手帖別冊『気分を大事に 続ける料理』が発売になりました

2021年09月16日

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「料理するの、楽しい!」という日もあるし、「料理するの、しんどいなあ」という日もある。
「何を作ろうかな」とワクワクする日もあるし、「あ~もう、考えるのもいや」という日もある。
私たちは、日々、いろいろの気分を抱えながら、台所に立ち続けていますよね。

この本は、そういう自分の体と頭、心の状態と気分を大事にしながら、「よしよし、それなら今日はこんな方法で、自分に優しくしよう」と料理したり、食べることができるといいな、と考えて編みました。
頑張って気持ちを奮い立たせたりせず、あるがままの自分を受け止めて、無理のない方法を選んで料理するのです。
気分や合う方法は、人によってさまざまでしょうから、できるだけたくさんの個性豊かな方々にご指導いただきました。

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1章「考えないで作る料理」は、「考えて決める、それがしんどい……」という時に、
2章「時間を味方にする料理」は、「夜はバタバタ、時間があるうちに作っておきたい……」という時に、
3章「食べて養生する料理」は、「なんだか食欲すら落ちてきたみたい……」という時に、
4章「買ってひと手間、満足ごはん」は、「とにかく疲れた、すぐ食べたい……」という時に、
5章「夢中になって楽しむ料理」は、「料理って楽しい!」そう実感したい時に、役立つレシピです。

さらに特別取材「わたしの続ける気持ちと料理」では、タブラ奏者のU-zhaanさん、漫画家のよしながふみさん、モデル・女優の滝沢カレンさん、やり過ごし料理研究家のやまもとしまさんの4名に、台所に立つモチベーションをお聴きしています。

総勢15名の、やさしさが詰まったエピソードとレシピで、どんな日も減ってしまうお腹を温かく満たし、明日の元気につなぐことができますように。(担当:長谷川)

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荻上チキ×ヨシタケシンスケによる、本誌大人気連載の書籍化第2弾! 『みらいめがね2 苦手科目は「人生」です』刊行

2021年09月13日

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生きにくさを感じるのはなぜなのか。生き方を決めつけようとする「~らしく」「~すべき」という「呪いの言葉」がどこから来るのか。分かりやすく解き明かした、大好評の第1巻『みらいめがね それでは息がつまるので』から2年ぶりの新刊です。

2巻では、1巻で告白した荻上さんのうつ症状が緩和されたきっかけや、相手も自分も落とさない笑いとコミュニケーションのとり方、コロナ禍以前に出かけた香港と「雨傘運動」のことなど、ご自身の体験からあふれた言葉が綴られています。

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各話に呼応するヨシタケさんの7コマイラストに登場するのは、お祖母ちゃん、王子様、学生、熊、ロボットなど、実に様々。荻上さんの話を別の視点で眺めつつ、くすっと笑える距離感が絶妙です。

表紙のカバーを外すと、メガネとマスクが外れるしかけや、裏表紙にもご注目。本文のイラストページの配色など、大島依提亜さんによる凝った装釘も、この本の楽しみの一つです。ぜひお手に取ってご覧いただければと思います。

「人によってはギョッとしちゃうかも。それでも読後に、視界がちょっと広がっているかも。どっちに転ぶかわかりませんが、やっぱり、お眼鏡にかないますように」――荻上チキ・まえがきより。
「人間、歳を重ねれば重ねるほど、視野もピントも限られてきます。だからこそ、いろんな『めがね』が必要に、大事になってくるんですね」――ヨシタケシンスケ・あとがきより。(担当:高野)

◎10月29日にこの本の発売を記念した荻上チキさんのオンライントークショーがあります。
対象書店で『みらいめがね』シリーズをご購入した方限定でご参加いただけます。
荻上さんのお話を聴く貴重な機会、ぜひふるってご参加ください。

開催日時:2021年10月29日(金) 20~21時予定(約1時間)

参加条件:『みらいめがね それでは息がつまるので』(第1巻・既刊)、『みらいめがね2 苦手科目は「人生」です』(第2巻・最新刊)のいずれか1冊を下記対象書店でご購入された方(参加費なし、本代のみ)

参加方法:購入時に提供されるチラシ(もしくはレシート)に記載のイベント参加URL(もしくはQRコード)から参加登録

配信:Zoomウェビナー
(※一般参加者の顔は映りません。Zoomアプリがない場合でも、Webブラウザからご参加いただけます)

イベント問い合わせ:文化通信社オンラインイベント事務局(TEL:03-3812-7466)

対象書店リストや詳細については、下記をご覧ください。
・暮しの手帖社ホームページ
「荻上チキさんオンラインイベントのご案内」
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/blog/information/20210913

・5世紀13号「ユーモアは大事だと教えてくれる絵本」訂正文

2021年08月16日

13号にて誤りがございました。
「ユーモアは大事だと教えてくれる絵本」67頁下段、
「現在だけなく、いつかの」の文章は、正しくは、「現在だけではなく、いつかの」です。
読者の皆様、ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

この暑さを逆手に取って

2021年08月10日

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この暑さを逆手に取って
(13号「夏の干し野菜」)

こんにちは、編集長の北川です。
在宅ワークになってからというもの、だいたいは夜明けくらいに目が覚めて、コーヒーを淹れながらパソコンを立ち上げます。
昇ったばかりの太陽がギラギラしていると、「今日も暑くなりそうだなあ」と内心うんざりするのですが、最近は天気予報をチェックし、一日晴れそうなら、すかさず野菜を干すことにしています。
よく干すのは、ミニトマトときゅうり、そしてゴーヤ。半割りにしたミニトマト、スライスしたきゅうりとゴーヤを、大きめの竹ザル2枚にびっしりと並べて、ベランダに出しておく。ものの10分あればできる作業です。
それから仕事にいそしんで、正午前くらいに様子を見ると、きゅうりとゴーヤはいい具合にセミドライになっています。きゅうりは塩水漬けに、ゴーヤは水を少しかけてしんなりさせたら、冷やし中華や冷や奴にたっぷりのせてお昼ごはんに。コリコリッとした歯ごたえがなんともよく、箸が進むのです。
ミニトマトは夕方にはセミドライになっていることが多いのですが、生よりもずっと甘くて濃厚な味わいです。これはオイル漬けにして、グリーンサラダに散らしたり、たっぷりのパセリと和えてパスタにしたり。ああ、おいしい!

今回は、ご好評いただいただ10号の「長尾智子のおいしい干し野菜」の続編として、長尾さんに「夏の干し野菜」を教わりました。
干し野菜のよさは、シンプルな調理でも、おいしいひと品になること。そして、この猛烈な日差しをうまく活用するような、「実験的なたのしさ」があることでしょうか。
本当に暑さ厳しい日々が続きますが、どうかみなさま、しっかり食べて、すこやかな夏をお過ごしください。(担当:北川)


暮しの手帖社 今日の編集部