俳句は生きるための杖

2024年10月02日

俳句は生きるための杖
(32号「日々に見つける五七五」)

たった17音で、情景や詠み手の心情を豊かに言い表す「俳句」。本企画は、そんな俳句の面白さを掘り下げ、作句の醍醐味についてお伝えするものです。テレビ番組『プレバト!!』の俳句コーナーをはじめ、俳句を広めるために、精力的に活動する俳人の夏井いつきさん、俳人として50 年以上も俳句を作り続けている小児科医の細谷亮太さんに対談いただきました。
愛する父を亡くした時に、心の中を言葉で表現する大切さを知った、と語る夏井さん。一方、細谷さんには、がんにおかされた幼い患者を看取りながら、その過酷な体験を詠んだ句がいくつもあり、読むとその時のことがよみがえると話します。おふたりのお話を伺いながら、風流な遊びのように思っていた俳句が、人の人生や暮らしに深く根付いたものなのだと気づきました。
結社(俳句グループ)の選び方や、作句の心得なども伺っています。これを機に俳句初心者の皆さんも尻込みせずに挑戦していただけたらと思います。(担当:島﨑)


暮しの手帖社 今日の編集部