4人が考える「平和とは何か?」

2024年08月23日

4人が考える「平和とは何か?」
(31号「14歳の平和のバトン --戦争を語り継ぐために」)

来たる年2025年は、戦後80年にあたります。
80年前に一体どんな惨いことが起きたのか。その経験と反省は、年を経るごとに少しずつ風化しつつあるのでしょうか、今なお世界では目をそむけたくなるような戦争が繰り返されています。

昨年、14歳の平野七夏(なな)さんと、友人で画家のひがしちかさん(43)が、戦争を語り継ぐために「とき を きく」という活動を始めました。有志の人たちから戦争にまつわる記事を募り、まとめていくというものです。おふたりのこの活動を応援したいという気持ちから、本企画が生まれました。

七夏さんが会いに行ったのは、「九条の会」の発起人であり、反戦活動を長年続けている作家の澤地久枝さん(94)です。ひがしさんは以前、澤地さんの講演を聞いたことがあり、そのバイタリティに感銘を受けたそう。
一方ひがしさんが会いに行ったのは、七夏さんのご近所にお住まいの大石弘子さん(99)。七夏さんは大石さんに何度か戦争体験を聞きに行っており、その強い気持ちと言葉に背中を押されたとのこと。
今回は、互いに感銘を受けた人を紹介し合って会いに行き、「澤地久枝さん×平野七夏さん」「大石弘子さん×ひがしちかさん」の、ふたつの対談が実現しました。

まったく異なる体験をされた澤地さんと大石さんですが、最終的に伝えたいことはたったひとつのことでした。中学生の七夏さんは、対談から何を得たのか。ぜひお読みいただければと思います。(担当:小林)

「とき を きく」ウェブサイト
URL https://www.tokiokiku.com/


暮しの手帖社 今日の編集部