広島で愛されてやまない、あの味

2024年08月08日

広島で愛されてやまない、あの味
(31号「今日もお好み焼き」)

皆さん、お好み焼きはお好きですか? 私はよく、キャベツが余っているときや、夕飯を簡単に済ませたいときに作ります。ふだんは大阪のお好み焼きを作っていましたが、この特集を担当して、広島お好み焼きが得意になりました。

教えてくださったのは、地元企業・オタフクソース株式会社。会社には「お好み焼課」なる部署があり、そこで働く方たちは日夜お好み焼きの研究に勤しみ、毎日のようにお好み焼きを食べているらしい……との情報を得て、広島を訪ねました。
期待を超える熱意で迎えてくださったのが、課長で「お好み焼士 マイスター」でもある春名陽介さんです。広島出身の春名さんは、幼少より温かなお好み焼き屋さん文化に抱かれて育った、チャーミングなお人柄の方。ホットプレートを使い、家庭でおいしく作る方法を、たくさんのコツを交えながら惜しみなく教えてくださいました。

メニューは「肉玉そば」。うすくひいた生地の上にかつおぶしやキャベツのせん切り、もやしなどの野菜、豚肉、焼きそば麺、玉子など、たっぷりの具を重ねる、スタンダードな1枚です。慣れないうちは生地を裏返すたびにドキドキしましたが、春名さん直伝のコツを一つひとつ押さえれば、どなたでもおいしく焼けますよ。ボリューム満点に見えて、不思議とぺろりと食べられます。マイスターに教わる最高の1枚を、ぜひ熱々で召し上がってみてください。(担当:佐々木)


暮しの手帖社 今日の編集部