ガハハと笑いながら

2024年08月07日

ガハハと笑いながら
(31号「漁師の野﨑清美さんが紡ぐ未来」)

きっかけは、小誌の29号(3月25日発売号)の特集「二人の台所」で、エッセイストの檀太郎さんと檀晴子さんを取材している時のことでした。料理に使うエビを冷蔵庫から取り出しながら、「このエビを送ってくれた漁師さんは、とてもおもしろい人なんだよ」と、教えてくださったのです。
太郎さんによると、その漁師さんは野﨑清美さんといって、佐賀県の高島で定置網漁をするほか、旅行客向けの売店を営んだり、宿やカフェのオープンに向けて奔走したりしているとのこと。
そんなパワフルな日常と、清美さんが思い描く島の未来について取材すべく、しゃしん絵本作家のキッチンミノルさんとともに、高島を訪れました。
印象的だったのは、たびたび「ガハハ」と笑う清美さんの笑顔です。どんな困難も変化も、明るくしなやかに乗り越えていく清美さんの姿を見ていると、不思議とこちらまで元気が湧いてくるのです。(担当:井田)


暮しの手帖社 今日の編集部