春に一歩、近づきますよ
(28号「春待ちキャップを編もう」)
この冬は暖冬と言われていますが、それでもぴゅーっと吹く北風には体が縮こまりますね。けれども、陽ざしはまぶしく、春の訪れを感じる時もあります。そんないま、みなさんに身に着けてほしいのが、今号でご紹介する「春待ちキャップ」です。
この帽子は、去年のいまごろ、あみもの作家の那須早苗さんがモヘアの毛糸を眺めていて、「こんな帽子がほしい」と思いついたもの。初心者でも編めるシンプルな形ですが、モヘヤのふんわりと軽いかぶり心地で、しっかり暖かいのがうれしいところです。今回使ったモヘヤ糸は鮮やかな色が豊富で、暗くなりがちな冬の装いのポイントにもなりますから、糸選びも楽しいものです。
さらに、覚えておくと便利な「マジックループ」での編み方もご紹介しています。思い立って編み始めたらすぐ完成するので、この冬最後の編みものとして、ぜひ挑戦してみてください。(担当:平田)