自分の暮らしは自分で作る

2024年01月31日

自分の暮らしは自分で作る
(28号「自分ルールでいい」)

みなさんは、いまの暮らし方に満足していますか? 理想の暮らしとはほど遠い、と嘆く方もいらっしゃるかもしれません。では、あなたの「理想の暮らし」って、具体的にどんなものでしょう? 
今回の企画は、生活研究家の阿部絢子さんに掃除法を取材した際のやりとりから生まれました。
「阿部さんはふだん、どのように掃除をしていらっしゃるのですか?」
「ホコリを見かけたら、すぐに手でつまんで、ごみ箱にポイ! だから掃除機は頻繁にかけませんよ」
「掃除機をかける目安はないんですか?」
「そんなの、自分が気になったときよ! 一人ひとりの暮らしは違うでしょ。だから自分で決めたらいいのよ」
その言葉に衝撃を受けました。「掃除機は、何日に一度はかけるべき」などの答えを私は期待していたのです。けれども確かに、阿部さんがおっしゃる通り、家の作りや家族構成によって、それぞれ違うはず。人と違っても、自分が心地よいと感じればそれでいいと、阿部さんはきっぱり言います。
聞けば阿部さんは、パッと買ったマンションに収納が少なくて悩んだ経験から、自分の性格や理想とする暮らしをとことん見つめ直し、こつこつと整えてきたそうです。「掃除が嫌いだから、楽にできる工夫を重ねる」「人と集うことが好きだから、大きな座卓は譲れない」。そんな阿部さんの、これまでの試行錯誤や、家事や生き方の指針についてたっぷり語っていただきました。阿部さんの経験を参考に、あなたにとっての暮らしの「自分ルール」を考えてみませんか?(担当:平田)


暮しの手帖社 今日の編集部