「台所をつくる」と聞くと、どんなことを想像しますか?
図面を描いて、コンロやシンクを選び、資材を組み立てて「造る」。
収納を工夫したり、棚やフックを追加したりして、使いやすく「作り込む」。
どちらも、台所をつくるための大切な仕事です。
たとえば、名建築家たちはいったいどんな台所を「造った」のか、3つの住宅建築を取り上げた企画が「図解 名作台所案内」(P90~95)。
誌面では、3人の名建築家、藤井厚二・前川國男・吉村順三がそれぞれ手がけた台所を紹介しています。
時代も建築家も異なる台所は、まさに三者三様。しかしどの台所にも、まだ見ぬ暮らしを想像しながら、どこにどんなものがあったら便利で、どう動ければ効率が良いのかを考え抜いた痕跡がありました。
図解を描いてくださった画家の塩谷歩波さんが、細かい工夫や意匠まで描き込んでくださっていますので、ぜひご覧ください。
一方で、たとえ同じシステムキッチンであったとしても、よく使い込まれた台所にはそれぞれに個性があります。毎日の生活に合わせて、自然と作り込まれていくからです。
大平一枝さんによるルポルタージュコラム「人生と台所」(P118~125)では、一般家庭の台所を訪ね、そこでどんな人が、どんな思いで暮らしを続けているのかを取材しました。
その他にも、つい買いためてしまいがちな「缶詰」をおいしく食べるレシピや、年末の大掃除に試したい台所掃除の方法など、台所で役立つ記事を掲載しています。
いよいよ師走に入り、街も年末ムードに包まれるこの頃。
このブログを読んでくださっている皆さんも、きっと一年の締めくくりでお忙しいはず。
せわしない日々の合間に、ほんの少しでも暮らしを良い方向に変えられる記事がありますようにと願っています。(担当:山崎)
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