武田さん、沖縄を訪ねる
(26号「これからの暮らしの話をしよう」武田砂鉄×上間陽子)
自分の暮らしはこの社会と地続き、そんな観点から見えてくるものとは――。
特集「これからの暮らしの話をしよう」では、本誌で連載中の著者3名が、今会いたい人に会いに行き、語り合いました。
まずは、連載「今日拾った言葉たち」の著者でライターの武田砂鉄さん。沖縄へ、教育学者の上間陽子さんを訪ねます。上間さんは、県内の風俗業界で働く若い女性たちの支援・調査に携わり、3年前に発表した著書『海をあげる』では、沖縄に存在する暴力の連鎖、その不条理を広く世間に伝えました。その1年後に10代の妊産婦のためのシェルター「おにわ」を立ち上げ、支援活動を続けています。
対談内容は、「おにわ」の活動や、沖縄と東京の関係、ここ最近の政治の動きなど。そう聞くと、日々の暮らしとは別次元の問題のように思えるかもしれません。でも、取材後に対談の音声データを繰り返して聴くうちに、これらの問題は遠からず自分とつながっていると、わたしは感じました。ぜひ、みなさまのご感想をお聞かせください。(担当:中村)