偶然に身を任せて、自分だけのパッチワークを

2021年06月04日

偶然に身を任せて、自分だけのパッチワークを
(12号「白いパッチワークで」)

ページをめくると、風に揺れるカーテンが目にとびこんできます。
白い布だけを使った、真っ白いパッチワークのさわやかなカーテンです。
これは、布作家の磯部祥子さんが手掛けたもので、
白だけなのに、有機的であたたかみのある、不思議な魅力を感じます。

磯部さんのパッチワークの作り方は、少し変わっています。
小さな布を縫い合わせていく方法ではなく、
大きな布を「裁っては縫う」をくり返して、
どんどん小さくしていく方法です。
最初はむずかしく感じるかもしれませんが、
すぐに「あ、そういうことなんだ」と
納得できることと思います。

手を動かすにつれ、どんどん模様が複雑になっていきます。
途中で手をとめても、もっと細かいパッチワークにしてもいい。
小さくなりすぎてしまったら、布をつぎ足してもいい。
「失敗」ということはありませんから、
好きなように進めてみてくださいね。

できあがったパッチワークは、
そのまま目隠しやカーテンにしてもいいですし、
今回はコースターやティッシュカバーなどの
手軽な小物の作り方も紹介しています。
プレゼントにしても喜ばれることまちがいないでしょう。

掲載したカーテンは、磯部さんが過去に手掛けた作品です。
磯部さんは、大きな大きな1枚布から作ったそうですが、
小さなものをつぎ足して作ってみてもよさそうです。

初夏のインテリアにぴったりな、
自分だけの白いパッチワークを作ってみませんか。(担当:小林)


暮しの手帖社 今日の編集部