美しい風景写真とは

2020年12月07日

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美しい風景写真とは
(9号「また旅。美瑛・美唄」

2号続けて、旅をテーマとしたインタビューをお届けしておりました、岡本仁さんの連載「また旅。」。
今回は、久しぶりの紀行記事です。

場所は北海道の美瑛(びえい)・美唄(びばい)。アイヌ語が由来のこの地名もすてきですね。
取材の時期は9月上旬。青い空の下、美しい緑がまぶしい気持ちのよい景色の写真に、心がのびのびとしてきます。

岡本さんは、まず、知人の前田景(けい)さんを訪ねました。景さんは、風景写真家・前田真三氏のお孫さんで、写真ギャラリー「拓真館」を継ぐために、今年の春、ご家族で美瑛に移住されたそうです。
前田真三の写真を鑑賞し、「たとえ美しい風景がそこにあっても、美しい風景写真を誰もが撮れるわけではない」と岡本さんが綴った言葉が、問いかけのように私の中に残りました。
他に、森の中や丘を散歩しながら彫刻を鑑賞できる、美唄の「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」、さらに北にある歌志内(うたしない)の「上歌(かみうた)ヴィンヤード」を訪れ、みなさんにご紹介します。
ぜひ、大きな自然の美しい風景とその物語をおたのしみください。

立冬を過ぎ、この辺りはもう雪が降っているそうです。雪のある景色は、また違う美しさなのでしょう。
自然が見せてくれる表情に美しさを見つけたい、気づけるようになりたいと、心底思いました。(担当:佐藤)


暮しの手帖社 今日の編集部