おいしい中国料理で、身体をととのえましょう
(7号「身体をいたわる 夏の中国料理」)
長い梅雨があけると、いよいよ夏本番。
なんとなくだるかったり、食欲がわかない、そんな日が増えてきます。
そうなると、料理を作る気にならないし、食べる気にもならず、
ますます身体の調子が悪くなる……という、負のスパイラルに陥ってしまいますよね。
「季節がめぐるように、私たちの身体も季節に応じて変化する」
昔からそう考えてきた中国の人たちは、
自分の身体をととえるために、いま「食べるべきもの」がわかるそうです。
それは平たく言えば、「旬のものを食べる」こと。
毎日、旬の食材を食べ続けることにより、
身体の水分が巡り、熱が調整され、元気な身体がつくられていくのです。
そこで、中国各地を訪ね歩き、家庭料理を食べて学んできた料理家の荻野恭子さんに、
夏を元気にのりきるための中国料理を教えていただきました。
中国料理といっても、今回ご紹介するものには、特別な材料や難しい技術は必要ありません。
たっぷりの旬の食材に、ごく普通の調味料を合わせて、手早くできる。
なのに、おいしくて、身体にいいなんて、一石三鳥です。
自分の身体の声に耳を傾け、身体が欲する旬の食材を意識して、
日々の食事をこしらえる、その一助になれば幸いです。(担当:平田)