旅を愛し、旅を撮った人
(5号「堀内誠一、旅を撮る」)
ある日、編集部に「父が撮った写真を見てください」と連絡がありました。
その父とは、堀内誠一さん。
絵本作家として、アートディレクターとして、たくさんのヒット作を手がけてきたレジェンドですが、
私には「写真を撮る」というイメージがありませんでした。
堀内さんの娘の花子さんを訪ねたところ、
旅先で撮った、たくさんのポジフィルムが大切に保管されていました。
大の旅好きだった堀内さんは、
1970~80年代のヨーロッパをはじめとする国々で、
今はなき風景や、人々のいきいきとした姿を切り取りました。
なかには、描いた絵そのままのような写真も!
誌面では、そんな堀内さんの写真や絵とともに、
家族との旅の思い出を紹介しています。
「天才」と呼ばれた人が家族に見せる顔は、実にあたたかいものでした。
現在、京都の美術館「えき」KYOTOにて開催中の
「『anan』創刊50周年記念展」(~4月5日)では、
堀内さんが活躍した誌面が見られます。(担当:平田)
https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2004.html#event