自分らしく生きるために。

2019年07月31日

いのちの終わりDSC_0148

自分らしく生きるために。
(1号「いのちの終わり方を考える」)

突然ですが、質問です。
「尊厳死」と「安楽死」の違い、皆さんは、自信をもって説明できますか?
言葉は知っているけれど、詳しい定義はわからない。あるいは、両者を混同している、という人は、少なくないのではないでしょうか。
この企画は、「いのちの終わり方」について考えるための企画です。
私たちが悔いなく生き、そして最期を迎えるために、今から考えておいたほうがいいこと、気をつけたいことは何か?
聖路加国際病院で長年にわたり小児癌の治療にあたってきた細谷亮太先生と、川崎市立井田病院で癌治療と緩和ケアに平行して携わる西智弘先生、ふたりのお医者さまに対談していただき、お話を伺いました。前述の、「尊厳死」と「安楽死」についても解説しています。
この特集を作っている間、私の心の隅には、「もうひとつのテーマ」と呼ぶべき、ある問いが置かれていました。
それは「“尊厳のある死”ってどんなものだろう?」ということです。
“尊厳のある死”が存在するとしたら、逆に“尊厳のない死”とは、どういうもの? よい死に方、悪い死に方、その区別はどこに? それって一体、誰がどんな基準で決めるのでしょう……。
もしも、対談を通して、皆さんがひとりひとり、これらに対しなんらかの答えを見つけてくださったら幸いです。どうぞお考えや感想をお寄せください。(担当:島崎)


暮しの手帖社 今日の編集部