あなたはどう思いますか?
(97号「ホントに『ママがいいに決まってる』?」)
本企画のタイトルは、とある政治家の言葉から取ったものです。少し前のことですが、講演会で「子どもは(パパではなく)ママがいいに決まっている」という主旨の発言をしたと報道されました。ご記憶の方も多くいらっしゃるでしょう。
今回の企画は、「子育て」について、いま一度考えてみよう、というものです。「読者アンケート」を入り口とし、さまざまな方々に「自身の子育て」をテーマに語っていただきました。
ご登場くださったのは、憲法学者の木村草太さん、作家の金原ひとみさん、著述家のイェンス・イェンセンさん、写真家の長島有里枝さん。そして、子育て支援の専門家、大日向雅美さんにもお話を伺いました。
また、育休取得経験のある、ふたりのお父さんも、匿名を条件にご参加くださいました。
実は、まとまった期間の育休を取ったことのあるお父さんを探すのには、なかなか苦労しました。というのも、2017年度の男性の育休取得率は5.14%、しかも、そのほとんどがごく短期間の取得なのです。絶対数が少なすぎる! 道理で見つからないわけです……。
「育休を取りたかったけれど、職場の雰囲気的に取れなかった」という男性は多く、お話を伺っていると、「男性差別は、ごくごく当たり前みたいな顔をして、行われているのだなあ」と改めて感じました(きょうび、女性社員に「育休を取らせないぞ!」なんて言ったら、大問題になるでしょう?)。
ホントに『子どもはママがいいに決まってる』かどうか。皆さんは、どうお考えですか? 特集をご一読いただいて、ご家族と、あるいはお友だちと、お話のきっかけにしていただけたらと願っています。(担当:島崎)