「ユニーク」ってすばらしい。

2018年12月07日

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「ユニーク」ってすばらしい。
(別冊『暮らしのヒント集5』/いしいしんじさん)

その方は、とても柔軟な人です。職業は作家。装いもユニーク。飾らないお人柄とは、まさにこのこと。そして小説は、とても独自の作品世界を持っています。それは、本当の「創造」ゆえであり、生きてきた道のりのなかで体験したこと、そこから得た気づきによるものでしょう。
その方というのは、いしいしんじさん。『麦ふみクーツェ』や『ぶらんこ乗り』『トリツカレ男』をはじめとする小説やエッセイで人気の作家さんです。エッセイもとても愉快で、屈託のない言葉でまっすぐに日常のことを書かれています。

大切な人と巡り合わせてもらったことに感謝し、大事にする。そうした大切な人たちに顔向けできないような自分ではいたくない。そう心にとどめて行動し、自分を戒める楔(くさび)にもする。
そんなことをうかがいました。言葉で聞くと、あたり前のようにも思えますが、いしいさんの実体験からの気づきによるお話には、とてもリアルで説得力があります。シビアでつらい時期を経て、生き方や生活のあり方を変えたいしいさん。そして、何かに導かれたのではないかというような形で、のちの自分の人生においてとても大切な人、生き方を左右するような物事に出合ったと言います。

拝見したのは、いしいしんじさんの、たった一日の暮らしの断片です。蓄音機の生音を聴かせていただいて、たくさんのお話をうかがいました。わかったようなことは言えませんが、私たちも、いくつか気づきをいただいたように思います。このことが、読者の皆様にも感じていただけたら。それが「暮らしのヒント」のひとつだと思うのです。
本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。
(担当:宇津木)

http://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2098.html


暮しの手帖社 今日の編集部