この企画を思いついたのは、帰宅して夜更けにパスタを頬張っていたときのこと。
しらすとイタリアンパセリのパスタのかたわらには、グリーンサラダ。
どちらも悪くない味だけれど、どうしてわたしは、パスタのおともに平凡なサラダしか作れないのだろう?
ひとつ、アイデアがない。ふたつ、時間がない。
じゃあ、パスタと副菜、その2品が相性ぴったりの組み合わせで、かつ、同時に手早く作れる献立ってどうかしら?
ということで、指導をあおいだのは、イタリアで料理を学んだ経験もある渡辺麻紀さん。
たとえば、「イワシとグリンピースのオイルパスタ」と「セロリとオレンジのサラダ」のシチリア風献立など、なんとも洒落た味わいで、お酒も進む4献立がそろいました。
「これからの季節は、トマトがとっても美味しくなるんですよ」
そんな渡辺さんのひと声に押されて、「フルーツトマトと桜エビフリットの冷製パスタ」も、おまけのひと品としてご紹介しています。甘酸っぱくて芳しいトマトと、カリッと香ばしく揚げた釜揚げ桜エビは、うーんと唸る素敵なコンビネーションです。
ぜひ、お試しください。(担当:北川)
暮しの手帖87号「ぱぱっとパスタと、もうひと品」
2017年03月27日