忙しいとき、疲れているとき、料理本を「解読」するのはしんどいものです。
どんなレシピ集にしたら、料理を選びやすく、ストレスなく読み解けて、さっと作ってもらえるのだろう?
この本を作り始めたとき、まず考えたのは、そんな「使い勝手の工夫」でした。
わたしたち編集者とデザイナーであれこれ議論して編み出した、ささやかな工夫(でも、効力あり)は次の通り。写真とあわせてご覧ください。
〈1〉 好みの方法で料理を選べる
レシピは、「メインおかず(主菜)」「サブおかず(副菜)」「ご飯・麺類」の3パートに分類しているので、献立を考えやすい構成です。
また、10人の料理家のレシピのなかから、「今日はあの人の料理がいいな」と選べる料理家名のインデックスも、各ページにつけました。
材料から料理を選びたいときは、巻末の「主材料別さくいん」が便利です。
〈2〉 主材料と、その切り方がひと目でわかる
この料理を作るには何が必要で、どのような切り方をすればいいのか。レシピに添えた材料の写真で、わかりやすく示しています。
〈3〉 調理の手順と、所要時間のめやすが一目瞭然
レシピには、「切る」や「煮る」といった見出しつき。レシピをすべて読まなくても、どんな手順で調理するのか、ぱっと把握できます。
出来上がるまでの時間のめやすも記しました。
〈4〉「クイック&おいしさの理由」を読んで料理じょうずに
「シンプルな材料と手順なのに、なぜこんなにおいしいの?」というレシピの数々。この小さなコラムに、その理由とコツをまとめています。
毎日続く料理が、少しでもラクに、手早く、そして楽しくなったら。
クイックレシピではありますが、じっくり時間をかけて、考え抜いて作った一冊です。
どうぞ、みなさまのお役に立てますように。(担当:北川)