「しずこさん」とは、大橋鎭子という女性のこと。『暮しの手帖』を創刊した、暮しの手帖社の創業者です。大正9年に生まれて、10歳のときに父を病気で亡くし、「苦労して育ててくれた母とふたりの妹たちをしあわせにしたい」と26歳で起業したしずこさん。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のモチーフになった彼女の、93年の生涯をご紹介する本です。
戦後すぐに、のちに希代の名編集者と呼ばれる花森安治と出会い、「女の人のための雑誌を作りたい」と、出版社の社長となって邁進しました。90歳を過ぎても「みなさんに喜んでいただける本を作りましょうよ」と社員を鼓舞したしずこさん。持ち前のひたむきさと熱意で、さまざまな苦労を乗り越え、昭和から平成を駆け抜けました。この本だけの、いきいきとした表情の写真を多数収録し、そのまっすぐで一生懸命な生き方をお伝えします。(担当:宇津木)
別冊『しずこさん』が発売になりました。
2016年03月25日