創刊70周年記念出版 第2集 『戦争が立っていた 戦中・戦後の暮しの記録 拾遺集 戦中編』発売しました!

2019年05月22日

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あの日々を忘れず、伝えてゆきたい。

こんにちは。ついについに、この報告ができることが本当にうれしいです。
昨夏刊行の『戦中・戦後の暮しの記録 君と、これから生まれてくる君へ』に続き、第2集となる本書(通称「おはぎ本」)が完成しました。
前作には、紙数やテーマ、地域の重なりなどで、惜しくも掲載が叶わなかった原稿がたくさんありました。当時の女性たちの日々のこと、涙なくしては読めない凄惨な経験、生きるのが精一杯のなかでの心あたたまる話など、本書にはおもに戦中の記録を集めています。
さらに、「1967年の手記」として、半世紀前に募集した「戦争中の暮しの記録」での未公開原稿10編も収録しています。社の先輩たちが「貴重資料」と箱に銘打ち、これまで大事に保管してくれていたおかげです。
これらの原稿は、戦後22年の時点で書かれていますので、戦中の「あの日々」がついこのあいだのことのような体温を感じさせるリアルな文章です。
「あの日々」は、一体なんだったのか?
ここに収めた、ひとつひとつの投稿が教えてくれています。
続いてすぐに、第3集となる『なんにもなかった 戦中・戦後の暮しの記録 拾遺集 戦後編』を7月中旬に刊行する予定です。

もうすぐ、新しい元号「令和」でのはじめての夏がやって来ます。
昭和は遠くなりましたか? それとも……。
表紙のモチーフとした「おはぎ」の謎も解けますので、ぜひ書店でお手にとってごらんください。(担当 村上薫)


暮しの手帖社 今日の編集部