最新刊がとどくと……

2017年01月25日

86_表1パース

奇数月25日の発売日を目前に、編集部に数冊の最新刊がとどきます。
新しいインクと紙の匂いがかぐわしい、ぴかぴか、まっさらの誌面です。
では問題。
みなさんは、それを手にとった編集部員たちがどういう反応を示すか、おわかりですか?
「わあやったー!」「完成!」「ぱちぱちぱち!」
だと思いますか?
ちがいます。
正解は、
そおっと、おそるおそる、こわごわと……ページをめくる。
でした。
みんなが気にするのは、自分の担当ページにミスがないか、最後に入れた赤字がちゃんと直されているか、そういう点です。
なかでも特集は、例えば料理のレシピなど、試作・検証しつつ最後の最後まで正確を期してたっぷりの赤字入れをほどこしてしまった。印刷所さんごめんなさい……そして、果たして無事に直しは反映されているかしら?
……という「こわごわ」ですね。
もちろん、綱渡りのぎりぎり仕事ではありません。みんな、時間をかけて真剣にやっております。手前ミソながら、とても丁寧です。
でも、だからこそ、完成を見とどけるまで慎重なのです。
前にいちど、いたずらな編集長がページを繰りながら「あっ」と言ってみたら、みんながぎょっとこっちを見たものです。「冗談です」と言うと、「そういうの、やめてください!」と、おこられました。すみません。

さあ、最新刊、発売です。
犬が川を飛び越える仲條正義さんの表紙画、いかがでしょうか?
できあがったばかりの本誌を眺めると、今号はかなりぎっしり、細かな記事が並んでいるなあ、と(いまさらながら)思いました。
なべ料理、肉厚ハンバーグ、オーブン料理、ゴマじるこ……お料理記事もあたたかいものをたくさんご用意。
ほかに電力の話題や、小池アミイゴさんの「3.11」、行司千絵さんの洋服作り……いろんな角度から「暮らし」を見すえます。
「花森安治の仕事展」を前に、大判ポストカードを2葉、付けました。
明日以降しばらくここ「Blog手帖通信」にて、担当者からそれぞれ内容のご案内を発信しますね。
あたたかな春となりますように。

編集長・澤田康彦


暮しの手帖社 今日の編集部