暮しの手帖社を創業した大橋鎭子の生涯を、たくさんの写真や当時の誌面などでいきいきとご紹介するビジュアルブックです。
生い立ちから女学校時代、そして銀行、新聞社勤めなどを経て、出版社を起こした「しずこさん」、波瀾万丈の93年間。
苦労して育ててくれた母とふたりの妹たちを、早逝した父に代わって幸せにする。その強い思いを胸に、のちに稀代の名編集者と呼ばれる花森安治とともに、戦後、『暮しの手帖』を創刊し、作り続けた、昭和から平成にわたる奮闘記です。
[目次]
プロローグ
いつでも一生懸命 わたしたちの「しずこさん」
一章 大橋鎭子の生い立ち
幸せにすると誓った、家族との絆
「人が大事」の思いを育てた 第六高女時代
戦争のなかを歩んだ社会人時代
二章 女の人のための本を作る
家族思いの女の子が立ち上げた雑誌
きよらかなおしゃれ心に灯を點けよう
お原稿をいただきたいと存じます
誰でも必ずおいしく作れる料理を
コラム 鎭子さんの好きなもの
いい台所ですね
アメリカ視察旅行へ
社長、営業、何でもやる
ちいさな幸せを伝えたい
三姉妹の仕事
コラム 花森安治ってどんな人?
三章 ひとりでも頑張る
「暮しの手帖」一家
花森さんがいなくなって
鎭子さんがのこした言葉
エピローグ
思い出語り 鎭子さんのこと
家族からみた鎭子さん
「暮らしが大切」を伝えた女性 森英恵さん
年表
大橋鎭子の生涯と『暮しの手帖』の歩み
編集者の手帖
[大橋鎭子について]
おおはし しずこ
1920年生まれ。
1948年、花森安治らと共に雑誌『暮しの手帖』を創刊。1969年、『暮しの手帖』第2世紀1号より、「すてきなあなたに」の連載を始め、1994年、同エッセイにより東京都文化賞受賞。生涯を出版に捧げ、2013年に永眠した。