本物のちゃんこ鍋を知りたい!
(97号「瀬尾新聞」)
94号から連載を始めた「瀬尾新聞」も、今号でようやく3回目。
「さて、次はどこに行こうかね~」
瀬尾幸子さんのそんなひと声で、この「新聞」の企画は動き出します。
「私、前からちゃんこ鍋にすごく興味があるの」と瀬尾さん。
「実は今年になって、浦風親方とお友だちになったのね。
でね、角界でも歴史のあるちゃんこを取材できないか、親方にご相談してみようと思うのだけれど」
ふむふむ。ちなみに、浦風親方は日本相撲協会で審判委員を務め、またの名を「DJ敷島」、現役力士の時代からDJとして活動してきたという、実にユニークな方です。
かくして1カ月後、浦風親方のご紹介があって、角界最古の「伊勢ノ海部屋」の取材と相成ったのでした。
季節は6月。待ち合わせの場所に現れた瀬尾さんは、涼しげな絽の着物姿でした。
「あ、先生すてき!」と思わず言うと、瀬尾さんはにこっとして、
「気持ちとして、正装でお伺いしたくて。着物は二十歳くらいからずっと好きなのよ」
ああ、道理でとても自然に見えます。瀬尾さんの新たな一面に触れた気がしたのでした。
誌面をめくると、ちゃんこ鍋がぐつぐつしている写真とともに、夏の着物姿の瀬尾さんや、半袖の伊勢ノ海親方と浦風親方が並んでいて、「???」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ちょっと事情がありまして、この取材は6月、しかも真夏日だったものですから……ご理解ください!
いつの間にかすっかり寒くなり、鍋にぴったりの季節になりました。
ご紹介している「瀬尾流スタミナちゃんこ鍋」は、にんにく&しょうが風味のスープがどんな具材にもよく合って、それはもうおいしいんですよ。ぜひぜひ、お試しください。(担当:北川)