晩ごはんを作ることが楽しくなる
(別冊『これで よゆうの晩ごはん』/上田淳子さん)
「どうしてこんなにしっとりして、柔らかいんですか!?」
撮影時にスタッフの間から驚きの声があがったのは、このたびの別冊でご紹介する上田淳子さんのレシピのうちの一つ、「鶏ささみのピカタ」(32頁)を試食していた時のことでした。
目を白黒させる私たちに、「塩と砂糖を溶かした水に鶏ささみを半日つけておくと、味がしっかり入るだけでなく、砂糖の力で保水力が高まるからパサつかないんですよ」と上田さん。
その言葉に、さらにびっくり。たったそれだけの下ごしらえで、こんなにおいしくなるなんて!
上田さんのレシピは、材料も調味料もいたってシンプル。けれど、これまでにないおいしさに仕上がるのは、一つ一つの工程にきちんと理由があるから。そのことをあらためて実感した出来事でした。
この別冊では、それぞれの主菜のレシピの中で、そんな「下ごしらえでおいしくなる理由」もあわせてご紹介しています。
理由がわかると、料理をすること自体が、なんだか楽しくなりますよね。
実は、上田さんは双子の男児のお母さん。二人が小さかった頃は、それこそ目がまわるほど忙しかったため、時間のやりくりに苦労したとのこと。
そうしたなかで少しずつ、晩ごはんを作り続けるための工夫を凝らすようになったのだと言います。
ご自身の経験にもとづいた、作り手にやさしい上田さんのレシピ。ぜひ、日々の晩ごはんにお役立ていただけたらと思います。
本の詳細は下記のリンクから。または、書店でぜひご覧ください。(担当:井田)
https://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2097.html