隠れた魅力を探しに
(91号「今日の買い物 名古屋へ」)
突然ですが、昨年行われたあるアンケートで「もっとも魅力に欠ける都市」の第一位に選ばれたのはどこか、ご存知ですか?
実は、名古屋市なのだそうです。
連載「今日の買い物」の取材で全国各地を訪れている編集者の岡本仁さんは、この結果に首を傾げてしまったといいます。なぜなら、モダニズム建築やパブリックアートに興味のある岡本さんにとって、「名古屋はただ歩いているだけで、宝物だらけの都市」とのこと。
名古屋取材から戻った岡本さんの写真を見せてもらうと、地下鉄のコンコースやホームの美しい壁画がずらり。こんなにすばらしい壁画にあふれているなんて……! とびっくりするとともに、目線を少し変えるだけで、街の印象は大きく変わるのだと実感しました。
つづけて岡本さんが見せてくださったのは、滞在中に何度も食べたという「きしころ」(きしめんの冷たいものをそう呼ぶのだそう)の写真や、いろいろなお店で食べ比べたというモーニング、鮮やかな色合いの有松鳴海絞りの手ぬぐい――。
岡本さんのお話を聞き終える頃には、すっかり名古屋に行きたくなってしまったのは言うまでもありません。(担当:井田)