「えっ、知らなかった!」
(89号「素材ふたつの和食レッスン」)
「きょうのお肉、ちょっといいお肉でしょう?」
我が家のある日の食卓で、家人が言いました。その日のメニューは、「豚肉と小松菜のポン酢風味」。日本料理店「分とく山」で料理長を務める野崎洋光さんに教わった、豚肉と小松菜の冷しゃぶ風のひと皿です。
果たして、その日、私はお肉を奮発したのでしょうか? いえいえ、そんなことはなく、ごくごくふつうの、いつものお肉を求めただけです。
このメニューは、肉をゆでるときの湯の温度がポイント。そこに気をつけるだけで、いつものお肉が「いいお肉?」と聞かれるくらいに、うま味たっぷり、ジューシーに仕上がるのです。
肉をおいしくゆでる温度をはじめ、野崎さんはいつも、「えっ、知らなかった!」という料理のコツを教えてくださいます。
今回の企画でも、知っていればいつものメニューがぐんとおいしくなる、そんな応用力満点の基礎知識を授けてくださいました。おまけに、必要な素材はふたつ、調味料もどんなご家庭にもあるような一般的なもので大丈夫というのも、うれしいところです。
ぜひ、皆さんも、野崎さんの料理レッスンをマスターして、和食じょうずになってください。(担当:島崎)