「ある壁画について調べているうちに、矢橋六郎という作家に興味がわいてきました」
ある日、「今日の買い物」の執筆者である岡本仁さんから、こんなメールをいただきました。メールに添付されていたのは、色とりどりの小さな石を組み合わせてつくられた、美しい壁画の写真。
青や緑、淡いクリーム色など、小さな欠片が織りなすその色鮮やかな壁画に、私は一瞬にして心を奪われてしまいました。
今号の「今日の買い物」では、番外編として、都内や名古屋、岐阜の大垣に現存する、この矢橋六郎の作品を巡り、紹介しています。
それらの作品は、駅や市役所、市民会館など、たくさんの人が自由に出入りすることができる公共の場にあるものばかり。自分自身も、これまで幾度となく矢橋六郎の作品の前を通り過ぎていたはずです。
歩きなれた街でも、ほんの少し目線を変えて好奇心をもって歩けば、きっと新たな出合いがある。
岡本さんの写真と文章を通して、そう実感しました。
(担当:井田)
矢橋六郎をご存じですか? (88号「今日の買い物 番外編 モザイク画に導かれて」)
2017年06月08日