別冊『家事じょうずの暮らし』

2017年04月18日

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発売中の別冊『家事じょうずの暮らし』の取材がはじまった昨年の秋。そのころのわたしは、育休を経て職場に復帰したものの、日々の家事と育児、仕事に追われ、すべてが中途半端でうまくいかないな……と落ち込む毎日が続いていました。
そんなときにうかがったスタイリストの中里真理子さんの取材で、印象に残る言葉がありました。
「掃除に使う布には、古くなった子ども服やカーテンを小さく切って使っているんです。好きな柄や愛着のある布だと、掃除をするのも楽しくなるから」
ただもったいないからという理由だけでなく、楽しむため。こういう小さなことの積み重ねが、心にほんの少しのゆとりを与え、豊かな暮らしにつながるんだなぁと、すとんと納得のいった瞬間でした。
また、料理家のセトキョウコさんの取材では、家事はもちろんのこと、子どもとのつきあい方にまつわるヒントをたくさんいただきました。
「子どもには、できる限り『ダメ』とは言わず、やりたいときに挑戦させるようにしています」とセトさん。そのためか、5歳の和玖(わく)くんは、お手伝いが大好き。ガラスの器やカトラリーを慣れた手つきでフキンで拭き、食器棚にしまっていきます。自分は「危ないから」という理由で、子どもの好奇心にストップばかりかけていた気がするなぁ、と子どもとの向き合い方を見直すきっかけになりました。
家事はふしぎです。仕方なく向き合っているととても面倒くさく感じますが、楽しさを見出すことができれば、どんどん工夫したくなるものでもあります。
本書が、日々の家事を楽しむためのきっかけになればと願っています。(担当:井田)

セト&マスミツDSC_0046

詳細は下記のリンクよりご覧いただけます。
http://www.kurashi-no-techo.co.jp/bessatsu/e_2096.html


暮しの手帖社 今日の編集部