最新号発売! 意識したのは“よみごたえ”。

2016年07月25日

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「夏号の企画を考えていたら、ずっと脳内で夏映画のサントラが鳴っています。
『おもいでの夏』『ひまわり』『太陽がいっぱい』……(みんな古いなあ)。
夏の映画の音楽って、みんなとてもすずしげですね。寒いくらいに。」

3カ月ほど前、仲條正義先生に表紙絵を依頼する際、企画のラインアップのあとにこんなメッセージをつけておいたのです。
そうだからかどうかはわかりませんが、今回いただいた絵には鮮やかな2本の“ひまわり”が!
ぼくにとって、できあがったばかりのこの号は、目にするたびに、ヘンリー・マンシーニのあの曲が鳴り響く、あつくてすずしい表紙となりました(未聴のかたはぜひ聴いてみてください! もっと興味のあるかたはデ・シーカ監督の映画をご覧あれ!!)。

さて、夏まっただなかです。
みなさんは何回目の、どんな夏を迎えていらっしゃるでしょうか?
『暮しの手帖』が今回そろえたのは、猛暑に負けず、夏の日々を元気に愉しく乗り切れる特集たちです。
「麺料理」「とんかつ」「サラダ」「サマーパンツ」「夏の大掃除」……順不同、どれからでもお読みください。それぞれに目からウロコの工夫、アイデア、発見、愉しさが用意されていることを保証します。
つぶよりのエッセイをふくめ、意識したのは“よみごたえ”です。

付録には『美しい暮しの手帖』創刊号よりぬき復刻版をつけました。
「美しいものは、いつの世でもお金やヒマとは関係がない/みがかれた感覚と、まいにちの暮しへの、しつかりした眼と、そして絶えず努力する手だけが、一番うつくしいものを、いつも作り上げる」
1948年9月に発されたこの花森安治の言葉が、数十年たった今夏の編集部にもいまだぐるぐる旋回していることを感じています。
きょうもから揚げの試作です(おっと、これは次の号)。

発売直後ですが、おかげさまでネット書店は予約だけで完売のところもあるようです。書店でも売れ行き好調のもようです。
どうぞお早めのご購入をお願い申し上げます。
編集長・澤田康彦


暮しの手帖社 今日の編集部