人生の泳ぎ方は、人それぞれ

人生の泳ぎ方は、人それぞれ
(書籍『こんな世界でギリギリ生きています みらいめがね③』)

『暮しの手帖』本誌で8年続く人気の連載「みらいめがね」。その単行本最新刊のご紹介です。今回のタイトルは、『こんな世界でギリギリ生きています』。
収録しているのは、ストレスによる「歯ぎしり・食いしばり癖」のお話や、新型コロナの罹患体験など身近なことから、学生時代のアメリカ留学のことや戦禍のウクライナ現地取材など海外での経験まで。荻上チキさんの「みらいめがね」は、虫めがねから巨大望遠鏡レベルまで幅広くフォーカスしています。

「エッセイを書くという行為は、自分を丸ごと差し出すような恐さがある」
まえがきで荻上さんが書かれているように、飾らず赤裸々に、個人的な体験やそこで感じたこと、考えたことを通して、読む人の「ギリギリ生きてる困難さ」に寄り添います。それが「みらいめがね」のやさしい視線になっているのです。

毎回、荻上さんのエッセイに、ヨシタケシンスケさんが7コマのイラストストーリーを描いてくださっています。全話、それぞれのテーマにヨシタケさん独自の視点から描かれたお話。それがまた、クスリと笑ったりホッと気持ちがあたたかくなったり、味わい深いものばかり。
毎回ご好評の装釘は、今回も秀逸です。かわいくておもしろい仕掛けの表紙もお楽しみにどうぞ。

本当に、いろいろありすぎる世の中です。あなたもギリギリの状態にちょっと疲れたら、この本を読んでひと息つきませんか? きっと、こわばった頬がちょっとゆるみますよ。(担当:宇津木)

本の概要はこちらからご覧いただけます。


暮しの手帖社 今日の編集部