小さな家と住み手の物語

2024年10月16日

小さな家と住み手の物語
(32号「吉村順三の小住宅 いつも音楽が満ちていた」)

自由が丘駅から少し歩いた、なだらかな坂道の途中に、庭木に囲まれた家が建っています。建築家・吉村順三が、まだ戦後で物資が少ない時代に、園田高弘さん・園田春子さん夫妻に依頼されて設計を手がけた家です。中に入ると、延床面積23坪とは思えないほど、豊かな空間が広がっていることに驚きます。
もうひとつの驚きは、この家が70年の時を経た今も、当時の趣を残したままこの土地に残っていること。そこで誌面では、この家で長年暮らした園田春子さんに、家に抱く思いと新しい持ち主に受け継ぐまでの道のりについて、お話を伺いました。小さな家と住み手の物語に、じっくりと耳を傾けていただけたらと思います。(担当:井田)


暮しの手帖社 今日の編集部