先週の晴れた日に、東京郊外を自転車で走っていたら、あちこちの家の庭先にミモザの黄色が。目に眩しく春を感じました。そして河原の空き地や畑の脇などには、菜の花の黄色が広がっています。菜の花の香りも漂って、いっそう春らしさを感じた日でした。そのあと見たスーパーの野菜売り場では、菜の花や春豆が並んでいました。もうすぐ3月には、筍やうど、ふきなど、山菜の出盛りになりますね。
いま、新刊単行本の『有元葉子 春夏秋冬うちの味』が大好評発売中です。
この本では、四季折々の旬の食材を生かしたシンプルな料理を掲載しています。著者の有元葉子さんが、実際に日ごろから作っている料理の数々です。ふきは、ふきと油揚げの炒め煮、ふきの葉のふりかけ、ふきみそ、生うどのふきみそ添えなどをご紹介しています。葉つきのものを買って、葉っぱを炒めてふりかけを作るのが有元家のお決まりだそう。うどは、生うどのほか、うどの皮のきんぴらもご紹介しています。葉っぱや皮も余すことなく味わって、春の山菜ならではの香りや食感を楽しみます。そしてこの時季に欠かせないのが、筍ですね。
米ぬかと一緒に下ゆでしておけば、ある程度日持ちしますから、定番の若竹煮をはじめ、さまざまな料理を作って楽しむことができます。この本では、ゆで方はもちろん、若竹煮のほかに筍と真鯛の揚げものをご紹介。揚げものは、うす衣でカリっと香ばしく、これまた旬の桜鯛と一緒に揚げて、木の芽を散らします。
わかめと筍で作る若竹煮もそうですが、旬の食材には「出合いもの」といって、同じ季節の海のもの、山のものなどを合わせていただく、昔からの楽しみ方があります。この組み合わせがまたおいしいのです。香りや食感の相乗効果の妙。それは自然の理にかなったおいしさです。
季節を問わず多くの食材が手に入る便利な世の中ですが、「その季節だけのおいしさ」というものを、心待ちにしていただく。そんな料理のおいしさと食卓の楽しみは格別です。この本は、春夏秋冬のそうした料理の数々を、有元さんの暮らしのなかからご紹介していただいた一冊なのです。
この本の中から少しずつでも、料理と食卓の楽しみを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。(担当:宇津木、写真:馬場晶子)
本の概要はこちらからご覧いただけます。
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