大人気企画の第二弾です
(28号「新・塩豚のおかず」)
困ったときの救世主となる「塩豚」。今も冷蔵庫に仕込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4世紀93号(2018年)にて、「塩豚のおそうざい」としてさまざまなレシピを紹介しました。わたしもそんな塩豚に助けられている一人ですが、編集部内から「もっといろんな塩豚レシピを知りたい」という声があがり、第二弾が立ち上がりました。
今回ご紹介するのは、料理研究家の荻野恭子さんによる、〝荻野流〟塩豚レシピ。塩だけではなく砂糖も合わせてすり込むことで、塩の浸透力を高め、しっとりと発色よく仕上がります。また、荻野さんご自身がだんだんとかたまり肉を買わなくなってきていることから、今回は手に入りやすい「厚切り肉」と庶民の味方「切り落とし肉」を塩豚に。中華、洋食、エスニック料理に展開していきます。
最初にどーんと登場するのは、塩豚のシュウマイです。うま味たっぷりの塩豚ですから、タネに調味料は不要。切り落とし肉をたたいて、玉ねぎのみじん切りと合わせて包むだけ。たたくなんて手間じゃない? などと言わず、一度お試しください。歯ごたえのある豚肉の食感がくせになり、もうひき肉のシュウマイにはもどれなくなるかも……。
同じタネと残りのシュウマイの皮で作る、揚げワンタンもご紹介します。同じ材料と思えない仕上がりで、こちらはおつまみにもおやつにもぴったりのひと品です。
そのほかにも、塩豚と大根の炒めもの、塩麻婆豆腐、ポトフにリエット、カレーまで、塩豚のうま味を最大限に活用した8品をご紹介します。(担当:小林)