「健康」を「幸せ」に置き換えて考える

2023年03月21日

健康とは何でしょう? いざ考えてみると、なかなか即答できない難問ですね。

この問いについて考えるとき、「健康」という言葉を「幸せ」に置き換えて考えてみると良いかもしれません。そうすると、食べるのが好きな方なら三食おいしく食べられること、愛犬家の方ならいつまでも元気に散歩ができること……。さまざまなイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

さて、新刊『健康と暮らし』(3月22日発売)では、健康のために新たな医療を模索する医師の稲葉俊郎さんとエッセイストの阿川佐和子さんに対談をしていただきました。その中でも、「健康」と「幸せ」はとても近い場所にある、ということが語られています。

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阿川 今回のテーマ「健康って何」について考えてみたんです。私は幸いなことに不治の病にもなっていない。動脈硬化気味ではあるけれど、切迫したものはない。とはいえ、病気がなくても気が落ち込んでいたり、「ああ嫌だ、嫌だ」と思っていたりするときは心が健康じゃない。だから、夜寝るとき、「今日も幸せにお布団に入れる!」って思える感覚が健康! それでどうでしょう?
稲葉 確かに、健康と幸福は近いところにあるんです。健康を語るには自分自身の幸福を考える必要があります。客観的な基準がないから、その人の主観に寄り添っていくことになる。ただ、その人の主観がよくわからなくなっている。
阿川 自分自身の?
稲葉 そうです。自分にとって何が幸福で、何が健康かがわからなくなっていることが根本的な困りごとです。自分で幸福を感じ、健康を感じる状態に戻ることさえできれば、その人の足で進んでいけるはずだと思っているんです。

対談では、ほかにも「健康=病気でない状態、ということではない」や「健康を考えるときは、頭と体と心の関係を理解しておこう」など、自分にとっての健康を見つけるヒントがたくさん語られています。お二人と一緒に“あなたなりの答え”を考えてみてはいかがでしょうか。(担当:須藤)

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暮しの手帖社 今日の編集部