おいしいものには手が掛かる

2022年10月05日

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おいしいものには手が掛かる
(20号「チーズの保存手帖」)

専門店でおいしいナチュラルチーズを手に入れても、しばらく自宅の冷蔵庫で保存するうちに、風味が抜けて、パサついてしまった——。
そんな残念な体験談を編集部内で聞きました。
食品、輸入品の価格が高騰するなか、チーズもそのあおりを受けています。
せっかく買い求めたのだから、最後までおいしくいただきたい。
このような思いから、今回の企画を立ち上げました。

教えてくださったのは、全国で展開する専門店「チーズ王国」の宮田さつきさん。
「発酵食品であるチーズは常に変化しています。保存にはちょっとした気配りが必要」と宮田さんはおっしゃいます。
チーズには主に、白カビ、青カビ、ハード、セミハード、シェーヴル、ウォッシュなどの異なるタイプがあります。それぞれのタイプに共通する保存方法もあれば、異なるものもあり、まずは違いを理解することから始まるのだそうです。

そうして詳しい保存方法を学ぶうち、おいしいものを食べるには、少しだけ手間が掛かり、またその手間もなかなか楽しいものであることに気づかされます。
チーズは大きければ大きいほど劣化しにくいとのこと。この機会にぜひ、普段よりも少し大きめのサイズを購入してみませんか。上手に保存しながらじっくりと味わう。
これが本当の贅沢なのだなと感じます。(担当:中村)


暮しの手帖社 今日の編集部