コツをおさえてもっとおいしく
(20号「パスタ上手になりたい」)
あるイベントで、写真家の萬田康文さんが作ったパスタを食べた時、「自分ではなぜだか、こんなふうにパスタをおいしく作れない。まぁまぁの出来ではあるけれど、もっとおいしく作れないものか?」そんな疑問が浮かびました。
萬田さんは、撮影で足繁くイタリアを訪れ、家庭から名店までを取材し、たくさんのパスタを食べてきました。
料理上手として知られ、日々作ったパスタをinstagramで「#地味パスタ」として投稿。不定期で開催するイベントでもふるまっておられます。
萬田さんに、パスタをおいしく作るコツを尋ねてみると、「難しいことはないですよ。基本的なことだけ」と言いつつ、長年作り続けて見つけたコツを教えてくださいました。
ショートパスタとロングパスタの扱い方の違いや、調味料の選び方、ソースの絡め方などなど。教わった通りに分量や時間をはかりながら作ってみると、いままで自分の思い込みでやっていたことに気づきました。
そうして出来上がったパスタは、「これまで作ったなかで一番おいしい!」と思えるものに。
すべてを試作し終わった頃には、「この場合はこうすればいい」と自然にコツが浮かび、食材のアレンジもできるようになりました。
とくに私が気に入ったのは「じゃがいものスパゲッティ」。
パスタとじゃがいもを同時にゆでて、バターやチーズを加えて和えるだけですが、素朴なおいしさで、何度も作りたくなります。
冷めてもおいしいので、ゆったりとした気持ちで作って味わえるのも魅力です。
そのほか、秋らしい素材で作る3種のパスタと、同じ素材でもう一品をご紹介しています。
萬田さんのコツを参考に、パスタ上手をめざしてみませんか?(担当:平田)