骨つきだからうま味たっぷり

2022年08月04日

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骨つきだからうま味たっぷり
(19号「鶏手羽をもっとおいしく」)

「手羽元ってこんなにおいしいんだ!」

撮影の後に「手羽元の昆布蒸し」を試食した私は、驚きました。
かたくなりがちな手羽元がつるりと柔らかく、調味料は塩と日本酒だけなのに、なんとも深い味なのです。

スーパーやお肉屋さんには、「手羽先」「手羽中」「手羽中スティック」「手羽元」などの部位ごとに手羽肉が並んでいますが、私がいつも買うのは「手羽中スティック」。
火の通りが早く、子どもにも食べやすくて人気なので、冷凍庫に常備しています。
一方で、「手羽先」や「手羽元」にはなかなか手が伸びませんでした。
理由は、下ごしらえがわからないことと、食べにくいこと。周囲に尋ねてみると、同じ理由で手羽肉を避けている人が案外多いようです。

お手頃価格の手羽肉を、日々の食事にもっとおいしく活用できたら、心強いに違いない。
この特集では、料理家の今井真実さんが精肉店を取材のうえ、手羽肉の食べにくさを解消する下ごしらえの手順と、各部位の肉質や味の特徴を生かしたレシピをご紹介くださっています。

手羽肉初心者の方は、ぜひ冒頭に書いた「手羽元の昆布蒸し」や、オーブンにお任せでできる「手羽先のシンプルグリル」、ひと工夫ある「手羽中の唐揚げ」からお試しください。
少ない材料と簡単な工程で、手羽肉のおいしさを実感できますよ。(担当:田村)


暮しの手帖社 今日の編集部