できたての温かなままでも、ひんやり冷たくしても

2022年08月01日

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できたての温かなままでも、ひんやり冷たくしても
(19号「豆花を作ってみませんか」)

「長野市の住宅街にある、小さな喫茶店の豆花(トウファ)は絶品」という噂を聞き、「暮らす店 実(み)と花(か)」を訪れたのは、3月半ば頃のことでした。

お店に入ると、近所に住む常連とみられるお客さんが世間話をしていたり、一人で読書を楽しむ方がいたり。みなさんのテーブルには、もれなく豆花の器がのっています。

私もさっそく注文し、期待に胸を膨らませながら待っていると、ピーナツの甘煮や白きくらげのシロップ煮、りんごのコンポートなどのトッピングとともに、黒みつがたっぷりとかかった豆花が運ばれてきました。
つるんとなめらかな食感に、絶妙な甘さのトッピングとシロップ。夢中で口に運ぶうち、すっかりその豆花の虜になってしまったのです。

今号では、「暮らす店 実と花」を営む塚田香里(つかだ・かおり)さんに、豆花の作り方のほか、お店でも出していらっしゃるトッピングや、黒糖や茶葉で手軽にできるシロップの作り方などを教えていただきました。

豆花は、ひんやり冷たくするのはもちろん、できたての温かなものを味わえるのは、手作りならではの醍醐味。
そして、どんなトッピングと組み合わせても、驚くほど合うのが魅力です。(塚田さんは時々、余った豆花に麻婆豆腐の具材をのせたり、おみそ汁に入れたりすることもあるのだとか!)

豆花を作る時、10分ほどでみるみる固まる工程も、実験のようで楽しいですよ。(担当:井田)


暮しの手帖社 今日の編集部