その生きづらさはなんのせい?
(17号「枝元なほみの 食べる、生きる、考える」)
この連載は毎号、料理家・枝元なほみさんが
気になる人をゲストに迎え、
一つの社会的なテーマを取り上げて
おしゃべりするという対談企画です。
17号では「現代女性が感じる生きづらさ」について
考えてみよう、とテーマのほうが先に決まりました。
さて、誰をお呼びするのがよいかしら……。
フェミニズムの権威?
女性の人権について運動する活動家?
悩んだ末、辿り着いたのは、コラムニストや
ラジオ・パーソナリティとして活躍するジェーン・スーさん。
女性として生きるなかで感じる
モヤモヤやイライラを開かれた言葉で語ってきたスーさんなら、
きっとこのテーマに適任でしょう。
けれど、対談がはじまるや、スーさんは
「最近、女性は生きづらいとは言いづらくなっちゃった」とぽつり。
コロナ禍で性別を問わず、
みんなが経済的に苦しくなってしまったからと言うのです。
なるほどもはや、男性、女性どちらが生きづらいか、
と考えるのは、あまり意味のないことなのかもしれません。
問題は、なにがその生きづらさを生んでいるのか、
どうすればそこから脱することができるのかということ──。
都会でバリバリと働いて生きる独身女性、
という共通点はありつつも、
性格も、年齢も、考え方も大きく異なるふたりが、
意見を交わしながら考える、格差について、搾取について。
ぜひ読者の皆さんも、「私はこう思う」と
心で対談に参加しながら、読んでいただけたらと思います。(担当:島崎)