日常生活と地続きのものとして

2021年08月02日

日常生活と地続きのものとして
(13号「映画のアン/ラーニング」)

13号から、新しく映画の連載がスタートしました。
書き手は、映画研究者の三浦哲哉さん。
毎号、1本の映画と、日常生活で遭遇した映画にまつわるあれこれについて綴ります。
第1回に取り上げるのは、村上春樹の同名短編の映画化で、先日行われた第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞などを獲得した『ドライブ・マイ・カー』(監督:濱口竜介)。
三浦さんが幼い愛娘と名作『ミツバチのささやき』(監督:ビクトル・エリセ)を鑑賞した時のエピソードを交えて語ります。

映画は、映画として2時間ほど楽しんで、
あとはきれいさっぱり忘れてしまうこともあれば、
逆に、見終わった頃には価値観がすっかり変わってしまったり、
あるいは考えがあいまいになってしまったりして、
いずれにしても「見る前の自分には戻れない」と思わせられることもあります。
どちらも映画鑑賞の醍醐味です。

映画の中こと、映画の外で起きること。
この連載では、その両方について綴ることで、
日常と地続きのものとして「映画」そのものを捉え、
映画を見るという行為についても、考えを深められたらと思います。(担当:島崎)


暮しの手帖社 今日の編集部