ほどほどにがんばるには
(8号「献立練習帖」)
毎日の食事作り、本当に大変ですよね。
ひと品作ればよいならともかく、朝昼晩と3食分の献立を組み立てようものなら、頭の中は大忙し。ごはんを食べながら、もう次のごはんのことを考えている。常時、頭の片隅がごはんのことで占められている、と言っても過言ではありません。
試しに、編集部の同僚たちにも「献立に関する悩み」を尋ねてみたところ、
「子どもが食べたがるものと、親の食べたいものが違って、みんなに満足してもらおうとすると用意が大変」
「魚も食べたいけれど、肉に偏りがち。魚はボリュームが出ないから敬遠してしまう」
「彩りにまで手がまわらない。食卓がいまいちパッとしない」
などなど、各人、何らかの困っていることがある様子。
私はこれらの悩みを預かって、京都に暮らす料理家の大原千鶴さんのもとへ相談に訪れました。
すると、大原さんいわく、
「皆さん、ちょっとまじめすぎるかもしれませんね。毎日の料理は、ほどほどでいいんですよ」
せっかくの食事なのに、準備でヘトヘトになってしまったり、カリカリしてしまったりするのでは、本末転倒だと大原さんは言います。
では、どうしたら、ほどほどでも満足のゆく食卓をととえられるでしょう。
そのために押さえておきたい献立のルール、知っていると助かるコツやヒントを教わりました。
(担当:島崎)