吉兆主人・湯木貞一さんが生涯をかけて得たものを語りつづけられたシリーズの四は、ヨーロッパへの味の旅、生い立ちの記および正月の料理とお茶事50年の記録の総まとめです。
[目次]
ヨーロッパへ味の旅を
レストラン町役場
生い立ちの記
新町畳屋町懐古
好きこそものの上手なれ
料理の修業も花鳥風月
吉兆の正月料理
雛節句の宵に
お茶事入門
風炉の季節を迎えて
朝茶のおもてなし
名残りのお茶事
口切りのご馳走
寒中の夜咄し
お正月を祝って
私のお茶事五十年
あとがき 大橋鎭子
[著者]
ゆき ていいち
1901年神戸市生まれ。高等小学校卒業後、実家の料亭「中現長」で働き、1930年、大阪市新町に料理屋「吉兆」を開店。長年にわたって日本料理の地位向上に貢献したことを評価され、1981年に紫綬褒章を受章、1988年に文化功労者となる。1997年逝去。
※吉兆の「吉」は、正しくは、下が長い「土」に「口」です。